フェイス、20年4月〜21年3月期経常利益は74.2%増の8.2億円
フェイスは5月13日、2021年3月期の連結業績(2020年4月1日〜2021年3月31日)を発表した。
同社グループの当連結会計年度の業績は、売上高は主要な売上である既存配信サービス売上の減少および新型コロナウイルス感染防止のため店舗の営業を休止したことに伴い前期比0.5%減の199億9,100万円となったが、営業利益はレーベル事業、ポイント事業が好調だったため前期比98.2%増の7億6,300万円、経常利益は74.2%増の8億2,100万円となった。また、オフィスの集約化に伴う事務所移転費用および固定資産の減損損失を特別損失として計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失は2,600万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失8億8,400万円)となった。
コンテンツ事業の業績は、キャリア公式サイトサービスの売上減少および新型コロナウイルスの感染拡大による店舗営業の休止に伴い、売上高は前期比18.0%減の29億2,900万円、営業損失は5億9,900万円(前期は営業損失6億4,300万円)となった。
ポイント事業の業績は、既存加盟店におけるポイント発行が大幅に増加となり、売上高は前期比25.3%増の34億8,800万円、営業利益は前期比210.0%増の3億2,300万円となった。
レーベル事業の業績は、発売作品の遅れや新型コロナウイルス感染防止による所属アーティスト活動の減少に伴い、売上高は前期比1.2%減の135億7,300万円となった。営業利益はアニメ作品の売上が好調であったことや利益率の高い作品の売上の増加等により、前期比12.4%増の10億3,700万円となった。
2022年3月期の見通しは、売上高は180億円、営業利益は5億5,000万円、経常利益は5億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億円を予想している。売上高については、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用した後の金額となっており、総額表示から純額表示となることなどから、次期見通しの売上高が変更前の会計基準による売上高(200億円)と比べ20億円減少するが、営業利益等の各利益額への影響はないとのこと。