アミューズ、20年4月〜21年3月期経常利益は35.7%減 22年3月期も減益見通し
アミューズは5月14日、2021年3月期の連結業績(2020年4月1日〜2021年3月31日)を発表した。
同社グループの経営成績は、イベント収入(大型コンサートツアー)、商品売上収入(コンサート関連グッズ)、出演収入が大幅に減少したことなどにより営業収入398億3,900万円(前年同期比32.3%減)の減収、減収要因により営業利益35億7,400万円(前年同期比30.7%減)の減益、補助金収入による増益要因はあったが持分法投資損失の計上により経常利益33億2,000万円(前年同期比35.7%減)の減益、公演中止損失などの特別損失の計上により親会社株主に帰属する当期純利益16億6,500万円(前年同期比44.7%減)の減益となった。
新型コロナウイルス感染症拡大と緊急事態宣言が発出されたことを受け、ライブイベントや舞台公演等の開催を自粛したことにより、前年同期に比べ、イベント収入やグッズ売上が減少した。また、パッケージ販売やコマーシャル収入などは好調だったものの、イベント出演などについても減少したことにより、営業収入・営業利益は大幅に減少した。経常利益は、補助金収入はあったものの持分法投資損失の計上により減益額が増加し、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、公演中止損失などの複数の特別損失の計上により大きく減益となった。
イベント関連事業は、イベント収入、商品売上収入の減少などにより営業収入177億6,500万円(前年同期比57.5%減)、減収要因によりセグメント損失8,600万円(前年同期は18億4,400万円のセグメント利益)の減収減益となった。
音楽・映像事業は、レーベル収入(アルバムCD、シングルCD、ライブBD・DVD)の増加、ライブ・ビューイング・ジャパンの株式を追加取得し、前第3四半期連結会計期間末より同社を連結の範囲に含めたことにより、イベント興行の中継及び上映収入が増加、映像作品販売収入(映像パッケージ)が増加したことなどにより営業収入165億2,500万円(前年同期比51.2%増)、増収要因によりセグメント利益23億8,400万円(前年同期比28.5%増)の増収増益となった。
出演・CM事業は、イベント開催制限等の影響に伴い出演機会が減少したことなどにより営業収入55億4,800万円(前年同期比8.1%減)、コマーシャル収入は増加しているものの出演収入の大幅な減少によりセグメント利益12億7,600万円(前年同期比12.3%減)の減収減益となった。
同社グループの次期の業績見通しは、営業収入360億円、営業利益25億2,000万円、経常利益25億1,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益16億1,000万円を計画している。