MPA 2021年度定時総会を開催、2020年度事業・収支決算報告等を承認
日本音楽出版社協会(MPA)は6月16日、明治記念館において2021年度定時総会を開催、2020年度事業報告、同決算報告、定款変更について審議を行った(委任状含む204社が出席)。
第1号議案「2020年度事業報告」では、2020年6月に稲葉豊氏が会長に就任し、会長直轄の4つのタスクフォースが組成され、会員社の著作権等使用料の適切な徴収・分配や業務効率化等を目指して活発な活動がスタートしたこと、新型コロナウィルス感染症拡大の状況を受け、ライブエンタメの関係団体である3団体(日本音楽事業者協会・日本音楽制作者連盟・コンサートプロモーターズ協会)とともに安全な環境下でのライブイベントの開催、講演事業者の事業継続による救済等の実現に邁進したこと、2021年3月をもって終了したフィンガープリントプロジェクト連絡会では約320万曲の邦楽曲をフィンガープリント化し、実証実験に参加したフィンガープリント事業者3社による本格的なサービスが揃って開始される一方、対応が急がれる邦楽曲に係わるメタ情報の充実化への取組みを一層強化するとともに、未参加音楽団体等への啓蒙を強化していくことを報告。
第2号議案の「2020年度決算報告」では、放送二次使用料、貸与報酬の前年度比較など著作隣接権分配事業収益を中心に正味財産増減計算書及び貸借対照表の内容が説明され、収益13億6,171万円、費用13億5,147万円、経常増減額1,024万円となったことなどを報告、それぞれ満場一致で承認された。
また、第3号議案「定款変更について」では、不測の事態により理事会が開催できないことを想定し、「書面決議」に関する項目を追加することを報告し、承認された。なお、新型コロナウィルス感染防止のため、今年もMPA正会員を対象に動画配信した。