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JASRAC、2021年度第1四半期の分配額は前年比14.4%減 新型コロナの影響により演奏等が大幅減

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は本日7月19日、2021年度第1四半期(2021年4月〜6月)報告を発表した。

第1四半期の徴収額は、2020年度同期比4.5%増の280億6,000万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響などにより減収となった分野も多かったものの、いわゆる巣ごもり需要等を受けたインタラクティブ配信が好調を維持したことなどから、全体としては2020年度同期を上回った。

ワクチン接種等の対策が進められているものの、感染力の高い変異株への置き換わり、いわゆる自粛疲れによる人流の増加、若年層の感染拡大等の不安要因も多く、新型コロナウイルス感染症収束の見通しは依然として立っていないため、同感染症が音楽利用市場に与える影響を注視し、適切に対応していくとしている。

第1四半期の分配額は、同14.4%減の265億8,000万円となった。これは、主に2020年10月から2021年3月までの徴収額を反映したもの。新型コロナウイルス感染症の影響により演奏等が大幅な減となったほか、多くの分野で2020年度同期を下回った。なお、インタラクティブ配信については、徴収額は好調を維持したものの、分配早期化の取組によって2期分をまとめて分配したサービスなどがあった2020年度同期との比較では減となった。

第1四半期の経常収益は、同19.6%減の29億3,000万円となった。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により演奏等をはじめとするほぼ全ての種目で2020年度実績額を下回ったことによるものである。

第1四半期の経常費用は、同11.5%減の21億8,000万円となった。これは、2020度同期には勘定系システムのサーバ化に伴う費用を支出したことによるものである。