ヤマハ、21年4月〜6月期は全ての事業で大幅な増収・増益
ヤマハは8月4日、2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年6月30日)を発表した。
新型コロナウイルス感染拡大による影響からの回復が進んだ2022年3月期第1四半期の売上収益は、前年同期に対し307億円(42.7%)増加の1,025億円となった。事業利益は、売上収益の大幅な増加により前年同期に対し122億円増加(前年同期は11億円の利益)の134億円となった。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期に対し152億円増加の134億円(前年同期は18億円の損失)となった。
楽器事業は、売上収益686億円(前年同期比47.0%増)事業利益104億円(前年同期比313.0%増)。全ての商品で増収となり、アコースティックピアノ、電子楽器、ギターは、新型コロナウイルス感染拡大による影響が生じる前の前々年同期との比較でも増収となりました。地域別でも全ての地域で前年に対し増収となった。セグメント全体の売上収益は、前年同期に対し219億円の増収、事業利益は、79億円の増益となった。
音響機器事業は、売上収益245億円(前年同期比25.3%増)事業利益13億円(前年同期は11億円の損失)。オーディオ機器は、商品供給不足などにより北米と国内の販売が前年を下回り減収となった。業務用音響機器は、需要が回復傾向となり全ての地域で増収。ICT機器は、国内の会議システム需要が継続し増収となった。セグメント全体の売上収益は、前年同期に対し49億円の増収、事業利益は、24億円の増益となった。
部品・装置、その他の事業は、売上収益94億円(前年同期比67.7%増)事業利益17億円(前年同期は3億円の損失)。電子デバイス、自動車用内装部品、FA機器は、いずれも市況の回復により増収となった。セグメント全体の売上収益は、前年同期に対し38億円の増収、事業利益は、20億円の増益となった。
2022年3月期 通期業績予想について、市況は回復してきているが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は依然として不確実性が高く、加えて半導体部品等の調達にも不確実性があるため、5月10日に公表した売上収益4,000億円(前期比7.3%増)、事業利益470億円(前期比15.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益410億円(前期比54.0%増)を据え置いた。