オリコン、21年4月〜6月期は増収増益
オリコンは8月5日、2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年6月30日)を発表した。
当第1四半期連結累計期間の同社グループの連結業績は、コミュニケーション事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きかった前年同期と比べ大幅な増収となり、データサービス事業は前年同期比で増収、モバイル事業は前年同期比で減収となり、全体の売上高が前年同期比1億3,800万円増(14.3%増)の11億323万円となった。費用面では、売上原価は前年同期比583万円減(1.7%減)、販売費及び一般管理費は227万円減(0.6%減)と、いずれも前年同期に比べ減少し、営業利益は管理コストの減少等も奏功し前年同期比1億4,610万円増(69.3%増)の3億5,693万円、経常利益は前年同期比1億4,679万円増(71.9%増)の3億5,106万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ投資有価証券売却益等の特別利益が1億970万円減少したことにより、前年同期比2,260万円増(9.7%増)の2億5,518万円となった。
ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で31.0%増加した。商標利用契約・デジタルプロモーション(送客)・データ販売の各ビジネスが全て好調に推移し、前年同期比で収益規模を大幅に拡大した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で20.7%増加した。外部メディア向けコンテンツ提供は動画を中心に拡大した。自社メディア「ORICON NEWS」では、セッション数が5月の月間実績で1億を超え、4〜6月の3か月実績で前年同期と比べ約20%増加し、広告売上を伸ばした。また、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では、6月にチャンネル登録者数が136万人を超え、収益化対象となる動画の再生数も増加基調にあり、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、2020年10月から開始したコンサルティング事業を含め、前年同期比1億7,686万円増(27.3%増)の8億2,534万円、セグメント利益は前年同期比1億5,822万円増(43.9%増)の5億1,852万円となった。
音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業の売上高は、前年同期比115万円増(0.7%増)の1億6,416万円、セグメント利益は前年同期比104万円増(1.8%増)の5,988万円となった。
モバイル事業では、フィーチャーフォン向け事業を通信キャリアの3Gサービス終了を見越して同社の一部のサービスを終了。これに伴い、当第1四半期連結累計期間より、フィーチャーフォンおよびスマートフォン向け事業を一体管理する体制へ移行した。売上高は、前年同期比4,002万円減(26.0%減)の1億1,373万円、セグメント利益は前年同期比1,991万円減(27.1%減)の5,346万円となった。
通期の連結業績予想は、5月11日公表を据え置いた。