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エムアップHD、21年4月〜6月期は増収増益

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エムアップホールディングスは8月13日、2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間における売上高は30億7,700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は3億6,300万円(同26.0%増)、経常利益は3億4,500万円(同11.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億9,700万円(同1.5%増)となった。

コンテンツ事業に係るファンクラブ・ファンサイト事業等は、引き続き新型コロナウイルス感染症により、ライブやコンサートの開催自粛の影響から一部のファンクラブ/ファンサイトでは会員数の減少が見られたものの、新規ファンクラブ/ファンサイトの開設が計画通りに進んだことから、順調に新規会員を獲得することができた。また、会員限定のライブ配信やファンクラブのアプリ化などにより、既存のファンクラブにおける会員数の維持、拡大にも努めてきた。生配信を観ながらコメントやギフティングによってアーティストの応援ができる機能を搭載した動画視聴専用アプリ「FanStream」や、VRでのライブ生配信や様々なVR映像コンテンツを提供する「VR MODE」を通じたライブ配信も継続し、コロナ禍により音楽ライブやイベントが開催できない状況へと対応したライブコンテンツの提供も行ってきた。前期より開始したファンクラブ/ファンサイトのポータルメディア「Fanpla」や、ファンクラブのプラットフォーム「Fanpla Kit」の普及、利用拡大もすすめると同時に、ファンクラブの海外展開や、オンラインサロン、クラウドファンディングといった新たなサービス展開の準備も推進してきた。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業に係るファンクラブ・ファンサイト事業等の売上高は23億4,300万円(前年同期比1.9%減)となった。

コンテンツ事業に係るEC事業は、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、アーティストグッズ等の販売がライブやコンサート等の会場からECへとデジタルシフトが進んだことから、EC事業の収益基盤も拡大しており、アーティストのオンラインストア等を積極的に開設してきた。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止や延期となったコンサートグッズのEC販売という特需は剥落したことから、通常通りの商品取り扱いとなった。また、同社グループにて運営、受託するアニメ作品の公式オンラインストアについても、映画公開に伴い商品取り扱いが増加した。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業に係るEC事業の売上高は1億8,000万円(同44.1%減)となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業全体の売上高は25億2,400万円(同7.0%減)、セグメント利益は4億1,000万円(同17.6%減)となった。

電子チケット事業は、徐々に有観客でのライブ、イベントは増加しつつあり、非接触による精度の高い顔パス入場システムの導入など新たな取り組みを行ってきたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益は低調な水準が続いている。そうした厳しい事業環境のもとではあるものの、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」や、安心安全な1on1イベントを実現するライブトークアプリ「Meet Pass ライブトーク」などの提供により、収益の確保に努めてきた。ライブと連動する施策として展開する、アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「メモコレ」についても、キャッシュレス決済への対応などにより順調に販売を拡大させることができた。電子チケット周辺領域のサービスでは、プロ野球等のカードコレクションアプリにおいて新シーズンへの対応や各種キャンペーンなどの展開により利用を拡大させてきた。今後もカードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開やさらなる付加価値の提供により、選手カードを中心に周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画している。以上の結果、当第1四半期連結累計期間における電子チケット事業の売上高は5億2,300万円(同149.5%増)、セグメント利益は7,200万円(前年同四半期は1億200万円のセグメント損失)となった。

その他事業には、上記3つのセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にアパレルや出版、プロダクション業務が含まれる。引き続き当第1四半期連結累計期間も、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は3,000万円(同94.1%増)、セグメント利益は900万円(同185.0%増)となった。

今期(2022年3月期)の見通しは、売上高136億円(前年同期比10.3%増)、営業利益13億円(同17.4%増)、経常利益13億円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億3,000万円(同31.7%増)を見込む。