【訃報】元ポリドール 代表取締役社長 折田育造氏が死去 79歳、日本の洋楽シーンを牽引
元ポリドール 代表取締役社長の折田育造氏が9月1日に死去した。79歳。8月23日午前中に右脳出血で緊急搬送され、手術は成功し、元気にリハビリを始めていた矢先のことだった。なお、通夜・告別式は9月7日・8日に家族葬で行われるとのこと。
折田氏は、1941年11月29日生まれ。慶応大学卒業後の1965年ポリドール入社。1970年ワーナーパイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)入社。同社邦楽部部長、洋楽部部長を歴任。ワーナー、アトランティックなどで数多くの洋楽ヒットを送り出した。
その後、ウィア・ミュージック 代表取締役専務を経て、1990年ワーナーミュージック・ジャパン 代表取締役社長、1995年ポリドール 代表取締役社長に就任した。
折田氏の全音楽業界における存在は大きく、特に洋楽方面の膨大な知識量や愛やセンス、そして人柄で後続の業界人、ファンまでを引っ張り育てた功績は大きく、近年では中村とうよう氏の膨大な音楽遺産の管理も引き受けていました。
氏はアトランティック・レコードの創始者、アーメット・アーティガン(自伝書『Musicman』)を尊敬していた生粋のMusicmanであり、音楽ビジネス年鑑『Musicman」もそこから名前をいただいてスタートしており、我々の心の「名誉会長」でありました。この場をお借りして心より感謝、御礼とともにご冥福をお祈りいたします。