オンキヨー、e-onkyo music事業を仏Xandrie社に譲渡
オンキヨーホームエンターテイメントは9月29日、同社子会社であるオンキヨー(ONK)を分割会社とし、新設するXandrie Japanを承継会社とする新設分割を行うことおよびフランス・Xandrie SAとの間で、Xandrie Japanの株式の内85.1%を株式譲渡することに関する契約を締結し、本株式譲渡に関する決済が完了したと発表した。
オンキヨーは経営再建に向けて、9月8日に主要な事業であるホームAV事業をシャープら2社に売却。残存する事業も協業先やスポンサーを継続して探すとともに、構造改革やスリム化による経営資源の集中及びコスト削減を早期に実現し、小規模でも確実に収入を確保できる体制を整えているという。
その中で、高音質音楽ストリーミング配信及びダウンロードビジネスを主とするXandrie社との間で、ハイレゾ音楽ダウンロードサービスであるe-onkyo music事業の譲渡に関する協議を行い、グローバルにビジネスを展開するXandrie社の経営資源を活かしe-onkyo musicのさらなる発展を図ることを目的に、本新設分割および本株式譲渡契約の締結を実施する。
ONKは引き続きXandrie Japanの発行済株式の14.9%を保有し、e-onkyo music事業の成長を支えていくとのこと。
e-onkyo music事業は、2005年のサービス開始以降、ジャズでは渡辺香津美やビル・エヴァンス、クラシックではヘルベルト・フォン・カラヤンや小澤征爾といった国内外トップ・アーティスト、J-POPでは宇多田ヒカルやRADWIMPSなどの最新ヒット曲やアニメ・ゲームソングの高音質配信を行っている。また、384kHz/24bit、32bit(整数)およびDSD11.2MHzという超高品質音源のダウンロード販売も実施。2021年9月現在、配信楽曲数は国内最大級の約107万曲となる。