ヤマハ、21年4月〜9月期は増収増益 通期予想は下方修正
ヤマハは11月2日、2022年3月期第2四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年9月30日)を発表した。
2022年3月期第2四半期累計は新型コロナウイルス感染拡大による影響からの回復が進んだことにより、売上収益は前年同期に対し337億円(20.4%)増加の1,985億円、売上収益の増加により、事業利益は前年同期に対し105億円(80.4%)増加の235億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期に対し144億円(202.6%)増加の214億円となった。
楽器事業は、音源LSIなどの半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足が継続したものの、市況の回復に伴い、全ての商品で増収。地域別でも全ての地域で増収となった。セグメント全体の売上収益は1,338億円(前年同期比24.8%増)、事業利益193億円(前年同期比64.2%増)の増収増益となった。
音響機器事業は、半導体調達難の影響を最も受けたオーディオ機器が減収となった。業務用音響機器は、需要の回復傾向により増収。ICT機器は、国内の会議システム需要が継続し前年同期並みの実績となった。セグメント全体の売上収益は474億円(前年同期比4.9%増)、事業利益16億円(前年同期比1.7%増)の増収増益となった。
部品・装置、その他の事業は、電子デバイス、自動車用内装部品、FA機器がいずれも市況の回復により増収となった。セグメント全体の売上収益は172億円(前年同期比39.4%増)、事業利益26億円(前年同期は3億円の損失)の増収増益となった。
2022年3月期通期業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響から市況は回復してきているが、音源LSIなどの半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足の拡大により、5月10日に公表した売上収益4,000億円(前期比7.3%増)、事業利益470億円(前期比15.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益410億円(前期比54.0%増)を、売上収益3,900億円(前期比4.7%増)、事業利益400億円(前期比1.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益345億円(前期比29.6%増)に下方修正した。