WOWOW、NTTスマートコネクトとの協業によるハイレゾ・3Dオーディオ再生アプリ「ωプレーヤー」を開発 iOS/macOS向けに配信実証実験を実施
WOWOWは、手軽にハイレゾ音源・3Dオーディオによる高音質かつ高臨場なコンテンツを視聴できるサービスの提供を目指し、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクトとの協業により、「ハイレゾ・3Dオーディオ再生プレーヤー(ωプレーヤー)」を開発。また12月15日〜2022年2月10日まで、ωプレーヤーおよびSmartSTREAMを用いた、世界初となるハイレゾ・3Dオーディオ配信実証実験を実施する。
昨今、新型コロナウイルス感染症拡大により、インターネット経由でオンラインイベントを楽しむ機会が増えていることから、あたかもイベント会場にいるような高音質かつ高臨場なデジタルコンテンツが求められ、その中でもハイレゾ音源や3Dオーディオ音源へのニーズが高まっている。
このニーズに応えるため、ハイレゾ・3Dオーディオを使用した高音質かつ高臨場な音声サービス化について研究を重ねてきたWOWOWは、AURO-3D再生機能を持つωプレーヤーをNTTスマートコネクトとの協業により開発、HPL(Head Phone Listening:通常はスピーカーセット等で聴くことを前提として作られている音源をヘッドホン等でのステレオでの聴取に最適化する技術)&MQA(音源データの低容量化と、アナログからデジタル化する際に生じる原音との差を低減させ原音のような高品質な音源を再現することを可能とする技術)やAuro-Codec(ハイレゾに対応した3Dオーディオ符号化技術)とMPEG-4 ALSロスレス圧縮技術(圧縮した音源を配信時に元のデジタルデータのとおり復元することを可能とする技術)を組み合わせてエンコードされたコンテンツのVOD配信、そして1月11〜12日にはMQAおよびAURO-3Dの同時ライブ配信を世界で初めて実証実験し、サービスの受容性を検証する。
このωプレーヤーのアプリには、2個のスピーカーから3Dオーディオ空間をバーチャル再生するAuro-Scene機能、ヘッドホンから3Dオーディオ再生するAuro-HeadPhones機能、そしてパソコンに接続したマルチチャンネル・オーディオ・インターフェースから直接AURO-3D信号を再生する機能を搭載し、PCのアプリとしてこれらの機能を提供することは世界初(AuroTechnologies N.V.社調べ)となる。
ωプレーヤーをインストールしたスマートフォンや家庭用パソコンに、手軽に実現し得る現時点最高レベルのハイレゾ・3Dオーディオを提供できるようになり、今後会員向けのプレミアムなサービスとして、またTVODも視野に入れ、多くのユーザーが手軽に高音質かつ高臨場なコンテンツを視聴できるサービスの提供を目指すとのこと。