島村楽器、廃棄楽器をインテリア製品に生まれ変わらせる「楽器アップサイクルプロジェクト」を開始 利益の全額を楽器演奏の機会を得にくい国内外の子どもたちへの寄贈などに
島村楽器は12月15日、楽器としての役目を終えた廃棄楽器を素材にして、スタンドライトやテーブルなどのインテリア製品に生まれ変わらせる「楽器アップサイクルプロジェクト」を開始する。インテリアにアップサイクルされた製品は、島村楽器の一部店舗と島村楽器オンラインストアにて販売を開始する。
アップサイクルとは、単なる素材の再利用ではなく、新たな付加価値を付けて生まれ変わらせること。島村楽器では2013年より、ユーザーから預かった廃棄楽器を点検・修繕し、全国の児童養護施設や東日本大震災で被災した子どもたち、JICA(国際協力機構)を通じて開発途上国の子どもたちに届けてきた。
今回のプロジェクトでは修理不能な廃棄楽器や耐用年数を過ぎた部品などを素材として、提携団体の「upcycle interior(アップサイクル インテリア)」にてテーブル、スタンドライトなどのインテリア製品を新たに制作、販売するもの。制作されたインテリアは島村楽器の一部店舗などで販売し、売上から販売諸経費を除いた利益の全額を寄付金や楽器購入資金にあて、国内外を問わず楽器演奏の機会を得にくい子どもたちに寄贈する。
近年は商品の作り手・売り手に対する持続可能な開発が求められており、楽器の生産・販売も例外ではない。地球環境に配慮し、限りある資源を有効活用することの重要性が増す一方で、長年使われる中で故障した楽器、使われなくなって長い時間が経過した楽器など、世の中には数多くの廃棄楽器がある。
島村楽器では、そんな楽器たちにもう一度命を吹き込み、活躍の機会を与えたいという想いのもと、本プロジェクトを発足。廃棄楽器の再利用を通じて、地球環境保護に貢献する。そして、同プロジェクトで得られた収益により寄付や楽器を寄贈することで、子どもたちの音楽教育環境の醸成にも貢献していく。