ファンクラブ運営を手掛ける4社、アーティストグッズEC協議会を発足 グッズECポータル「ARTISTSTORE.JP」をオープン
Fanplus、テイパーズ、アクセルエンターメディア、SKIYAKI(順不同)の4社は12月15日、「アーティストグッズEC協議会」を発足し、共同プロジェクトの第1弾として同日に国内アーティスト向けグッズECポータル「ARTISTSTORE.JP」をオープンした。今後本協議会では、ファンクラブ運営会社及びグッズEC運営会社としての立場から、アーティストグッズのEC領域に関する様々な意見交換を行い、日本の音楽業界の長期的発展に繋がるサービス基盤の検討と構築に取り組んでいく。
音楽業界におけるECが一般化して以来、ファンクラブ運営各社では、アーティストや音楽事業者様の協力のもとファンクラブのデジタル化に並行してグッズEC環境の強化に取り組み、定常的な販売に加えて「ファンクラブ会員限定販売」「受注販売」「ツアー時の事前販売、会場との並行販売、事後販売」など、音楽ファンのニーズに寄り添った各社独自のシステムを構築し、アーティストの活動を支援してきた。しかし、ECの拡大と同時に、昨今の宅配運賃値上げによる物流コストの増大やパートナー会社の確保、在庫の販路拡大、保管スペースの効率化、海外展開など、各社共通の課題も抱えていた。
一方、海外では「MERCHBAR」に代表されるECポータルサービスやShopifyなどのグローバルECプラットフォームがYouTubeやSpotifyなどの音楽関連プラットフォームと連携し、ライブ会場や公式オンラインストア以外での販路拡大の動きが拡がっており、国内においても対応が急務となっていた。
そうした課題の解決に向かい、国内のアーティストや音楽事業者、音楽ファンにより良いサービスを早期に提供していくためには、個社単位で努力するだけでなく、同業各社がお互いの利害を超えて知恵を出し合い協力することが不可欠であり、ひいては新しいビジネス創造や音楽業界の発展にも繋がるという考えが発起人各社で一致し、今回の協議会発足に至ったとのこと。
その目的は、アーティストグッズのECに関する一連の業務システムのナレッジ共有及び本協議会からの音楽事業者団体への情報提供をもって業界の全体最適化と業務効率化を実現し、顧客満足度の向上に寄与することとしている。
活動内容
- ポータルサービス「ARTISTSTORE.JP」をはじめとした業界標準として価値のある取り組みの積極的な普及推進・システム開発、音楽事業者様への導入支援。
- 集客や価値向上につながる外部サービスとの提携推進。
- 音楽業界及び機関等からの要請に応じた標準化に関する検討等。