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JASRAC、2021年12月の分配額は274億円余 前年度同期比103.5%

ビジネス 音楽業界

日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は12月13日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2021年12月の分配額は、274億9,435万9,920円、前年度同期比103.5%となった(権利者への送金の際、上記分配額から管理手数料、所得税等を控除。また、分配日程は、当初の予定から前倒ししている)。

JASRACは音楽の利用者から支払われた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2021年12月の分配は、主に 2021年4月から9月の使用料収入を反映したもので、利用分野によって新型コロナウイルス感染症の影響が継続している。

利用分野別の主なトピックス

  • 演奏会等
    公演数の減少や規模の縮小の影響が続いているが、各公演の入金から分配までの期間を短縮し今期に限り2期分を分配したことから、約8億円(前年度同期比189.9%)となった。
  • 社交場カラオケ
    店舗の閉店・休業の影響を受けたことなどから、約20.8億円(前年度同期比67.7%)となった。
  • ビデオグラム
    アニメ映画やアイドルグループのヒット製品が複数あったことなどから、約19.9億円(前年度同期比114.4%)となった。
  • インタラクティブ配信
    サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が引き続き好調を維持していることなどから、約88.9億円(前年度同期比117.9%)となった。

分配対象楽曲数は、218万4,277曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者6万6,268人、音楽出版社2,749社。このほか、113の外国団体を通じて28万4,976人の著作者、3万4,165社の音楽出版社にも使用料が分配される。