ヤマハ、21年4月〜12月期は増収増益 通期予想を上方修正
ヤマハは2月7日、2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年12月31日)を発表した。
半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足が継続するものの、新型コロナウイルス感染拡大による影響からの回復が進んだ2022年3月期第3四半期累計の売上収益は、前年同期に対し300億円(11.0%)増加の3,023億円となった。事業利益は、売上収益の増加により前年同期に対し58億円(20.1%)増加の349億円となった。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期に対し124億円(70.3%)増加の300億円となった。
楽器事業は、音源LSIなどの半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足が継続したものの、市況の回復に伴い、全ての商品で増収。地域別でも全ての地域で増収となった。セグメント全体の売上収益は2,047億円(前年同期比16.4%増)、事業利益は291億円(前年同期比26.5%増)の増益となった。
音響機器事業について、オーディオ機器とICT機器は半導体調達難の影響を大きく受けて減収、業務用音響機器は需要の回復傾向により増収となった。セグメント全体の売上収益は707億円(前年同期比5.5%減)、事業利益は16億円(前年同期比689%減)の増益となった。
部品・装置、その他の事業について、電子デバイス、自動車用内装部品は、市況の回復により増収となったが、FA機器は、減収となった。セグメント全体の売上収益は269億円(前年同期比24.8%増)、事業利益は42億円(前年同期比338.0%増)の増益となった。
2022年3月期通期業績予想について、音源LSIなどの半導体調達難および物流の混乱などにより商品供給不足が継続しているが、為替影響を要因として、11月2日に公表した売上収益3,900億円(前期比4.7%増)、事業利益400億円(前期比1.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益345億円(前期比29.6%増)を、売上収益3,950億円(前期比6.0%増)、事業利益410億円(前期比0.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益350億円(前期比31.5%増)に上方修正した。