TikTok、安心安全で健全なコミュニティ環境を促進するためのポリシー強化
TikTokは2月8日、安心・安全で健全なコミュニティ環境を促進し、コミュニティの透明性を維持する為、コミュニティガイドラインを更新。今回のガイドラインの更新では、プラットフォームから削除するコンテンツや、おすすめフィードで推薦するのに不適格な種類のふるまいやコンテンツの種類を明確にしたり、ポリシーを強化するカテゴリーを明らかにしている。
TikTokは、健全なコミュニティを基盤としてエンターテイメントを創造し、長期的に楽しむことができるよう、日常的に安全対策を強化しているとのこと。
今後数週間にわたって実施する主なアップデートは以下の通り。
危険行為とオンラインチャレンジのポリシーの強化
自殺や自傷行為に関するデマなどのコンテンツがプラットフォーム上で拡散するのを防ぐため、より厳格なアプローチを引き続き実施する。また、これまでは、危険行為とオンラインチャレンジに関するポリシーは自殺や自傷行為のデマに関するポリシーに含まれていたが、今後は別のポリシーカテゴリーでより詳細に取り上げることで、コミュニティの皆様がこれらのガイドラインに簡単にアクセスすることができる。
摂食障害へのアプローチを強化
摂食障害を助長するコンテンツはすでに削除しているが、今後は不健康な食生活を助長するものも削除する。この変更は、摂食障害の専門家、研究者、医師らと協議の上、摂食障害と診断されていなくても、乱れた食事パターンや食行動に悩む人がいることを理解した上で行われる。過度な運動や短期間の断食など、潜在的な摂食障害の症状として認識されていないことが多い症状に対する理解を深めていく。これらの問題は非常に複雑で繊細な領域であり、広い範囲の内容に注意を払い続ける必要があるため、担当チームのトレーニングを強化している。
プラットフォーム上で禁止されている悪意のあるイデオロギーの種類を明確化
これらには、デッドネーム(性別の誤りや、使用する名前を変更したトランスジェンダーやノンバイナリーの人の変更以前の出生時の名前や戸籍上の名前を本人の合意なく使うこと)、ミスジェンダリング(生物学的な性とは異なる性を自認している人に対して、それに反する性別を表す呼称を用いること)、女性差別、性的指向を強制的に矯正するためのプログラムを支持または促進するコンテンツが含まれる。これらのイデオロギーは以前からTikTokで禁止されていたが、クリエイターや市民団体から、コミュニティガイドラインで明示することが重要であるとの意見が寄せられている・
プラットフォームのセキュリティ、完全性、可用性、信頼性を保護するためポリシーを拡大
これにはTikTokのコンテンツ、アカウント、システム、またはデータへの不正アクセスの禁止、およびTikTokを使用して犯罪行為を行うことの禁止が含まれる。疑わしい活動を発見し、回避し、報告する方法についてコミュニティ内での周知や啓発に加え、今年、ワシントンDC、ダブリン、シンガポールに最先端のサイバーセキュリティ脅威の監視・調査に対応するセンターであるフュージョン・センターを開設する。これらのセンターでは、業界をリードする専門家と協力して防御のテストと強化を継続的に行い、脅威について追跡監視と情報収集をすることができる。
また、おすすめフィードに推薦できないコンテンツカテゴリーについては、コミュニティガイドラインで詳細を確認することができる。新しいアイデアやクリエイター、興味を発見できることは、TikTokプラットフォームの特徴の1つだが、誰かのおすすめフィードにあるコンテンツは、その人がフォローすることを選択していないクリエイターのものであったり、以前に関与したことのない興味に関連するものであったりする可能性がある。そのため、10代の子どもたちからシニア世代までを含む一般的な視聴者に対しふさわしくないコンテンツは、できるだけ推薦システムから削除していくとのこと。
今後、TikTokコミュニティのすべてのメンバーは、アプリを開いたときに、更新されたコミュニティガイドラインを確認するよう促すメッセージが表示される。