ハピネット、21年4月〜12月期は営業利益23.4%増 通期予想を上方修正

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ハピネットは2月9日、2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間について、玩具事業でコンビニエンスストア向け商品が好調に推移したことや、アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が伸長したことなどにより、売上高は2,204億8,800万円(前年同期比9.7%増)、営業利益は52億9,300万円(同23.4%増)、経常利益は55億1,900万円(同26.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は35億3,200万円(同28.4%増)となった。

玩具事業については、低年齢層向けの一般玩具は苦戦したものの、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品や「ポケモンカードゲーム」を始めとしたトレーディングカードなど、コンビニエンスストア向け商品が依然好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。この結果、売上高は837億4,900万円(前年同期比15.3%増)、セグメント利益は31億9,600万円(同13.4%増)となった。

映像音楽事業については、コロナ禍の影響を受けた前年同期からの回復に加え、「アニメ『うまよん』Blu-ray BOX」を始めとした当社独占流通作品のパッケージが好調に推移したことなどにより、売上高は前年同期を上回った。利益面は、同社出資映像作品の投資損失が発生したことにより、前年同期を下回った。この結果、売上高は519億5,100万円(前年同期比5.7%増)、セグメント利益は5億9,700万円(同1.0%減)となった。

ビデオゲーム事業については、「Nintendo Switch」「PlayStation5」のハードが依然需要が高い状況が続いていることに加え、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」などのヒット商品もあったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。この結果、売上高は675億1,700万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益は13億7,600万円(同3.8%増)となった。

アミューズメント事業については、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に伴う初期費用を計上したものの、カプセル玩具の販売が好調に推移したことや、コロナ禍の影響を受けた前年同期と比較して、カードゲーム商品の売上が回復したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2021年12月末日時点で33店舗を出店している。この結果、売上高は172億6,900万円(前年同期比34.1%増)、セグメント利益は10億7,400万円(同103.8%増)となった。

通期の連結業績予想は、玩具事業、アミューズメント事業が好調に推移したことにより、売上高は従来予想2,660億円から5.3%増の2,800億円(前期実績2,593億1,300万円)、営業利益は同45億円から11.1%増の50億円(同42億4,900万円)、経常利益は同45億円から17.8%増の53億円(同43億2,100万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は同27億円から18.5%増の32億円(同25億9,100万円)と上方修正した。

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