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ローランド、ゴードン・レイゾン取締役を次期社長に内定

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ローランドは2月10日、ゴードン・レイゾン取締役を次期代表取締役社長に内定したと発表した。

取締役の選任については3月30日開催予定の第50期定時株主総会において正式決定となり、代表取締役の異動および執行役員の人事はその後の取締役会において正式決定となる。

なお、三木 純一代表取締役社長は同株主総会終結をもって任期満了により退任し、同社アドバイザーに就任予定とのこと。

生沼 寿彦氏(指名報酬委員長、社外取締役)コメント

4期連続の赤字という危機的状況の中で2013年に代表取締役社長に就任され、MBOを断行し、当社グループの改革・再生を遂行する過程で遭遇した幾多の困難を類まれなリーダーシップによって克服し、2020年12月に再上場を果たされ、約9年間の長きにわたって企業価値の向上に多大な貢献をされた三木社長に対して、心より敬意を表するとともに感謝申し上げます。
指名報酬委員会では、三木社長による後継者計画に対して計画としての妥当性・合理性及び実行状況への監督、並びに各委員の専門的知識や経験等に基づく助言という形で関与し、当社の現状の課題及び今後の成長戦略を踏まえた次期代表取締役社長候補の絞り込みや育成、当社代表取締役社長として必要かつ重要なスキルの特定、分類、優先順位付けなどの議論を、継続的かつ精力的に重ねてまいりました。また、重要な選定過程には各委員が自ら参加し評価をする中で、レイゾン取締役が三木社長の後継者として、当社グループの今後の経営をリードする代表取締役社長に必要なスキルを最も良く満たしていると判断し、かつ本年の交代が最適であるとの結論に達しました。
取締役会は、レイゾン取締役の経営を監督するとともに、持続的な企業価値向上を推進してまいります。

三木 純一氏コメント

創立以来の経営危機の中、2013年4月に社長に就任し、全くの手探りで改革をスタートさせました。他の経営メンバーにも全面的に支えられ、様々な人の縁にも恵まれ、なにより全社員の頑張りのおかげで、MBOを経て2014年10月に非上場化し、懸案だった構造改革を一気にやり遂げることができました。また、製品競争力の強化とブランドイメージの回復にはじまり、「One Roland」スピリットでの一体経営強化、徹底した見える化での経営改革、グローバルなガバナンスと内部統制の確立に注力し、2020年12月には再上場することができました。この間、音源共通化やRoland Cloudなどの成長投資も同時に進めていましたので、近年の大きな社会変化の中でも、順調に業績を伸ばすことができました。
そして今、当社は新たな成長ステージに入りつつあります。このベストなタイミングで、経営陣の世代交代を図り、次世代の人財にさらなる成長を託すことにしました。これからのステージでは、1.マーケティングの強化、2.ソリューション・プロバイダーへの進化、3.日本企業としての真のグローバル企業への発展、4.SCMの革新、などが必要だと考えています。次期代表取締役社長候補のレイゾン取締役はグローバル企業でのCFO職務や、販売・マーケティング分野での経験が豊富で、2013年9月に当社入社後は、全世界のセールス・マーケティングの責任を担い、長年の課題を解決し、著しい売上成長を成し遂げた実績を持ちます。またダイバーシティに富んだ様々な「人財」の活かし方や、日本の文化や慣習への理解に長けた稀有な人物です。彼を含めた新経営陣は、次の成長ステージに最も適したメンバー構成となっており、大いに期待できると考えています。私は全面的に新経営陣を信頼し、取締役も退任したうえで、主に新規開発分野の開発アドバイザーとして、ローランドの成長をサポートしていく予定です。
引き続き当社は、ワクワクする創造の喜びを世界中に届け、共感し応援してもらえる企業として成長していけるよう、ベストを尽くしてまいります。今後のローランドに、ぜひご期待ください。

ゴードン・レイゾン氏コメント

代表取締役社長を拝命するにあたり、指名委員会・取締役会の信任を得たことに対し心から感謝するとともに、責任の重さに身の引き締まる思いです。また、創立50周年を迎えたローランドが新たな挑戦を始める瞬間に立ち会えることを大変うれしく思います。
私は2013年9月からローランドの一員となり、三木社長と共に当社の改革を推進してきました。私はイギリス人ですが、日本の文化や、日本企業の強さ、またローランドが築いてきた豊かな歴史を心からリスペクトしております。
ローランドは50年間にわたり、電子楽器や音楽制作のイノベーターとして世界をリードしてきました。そして今後も音楽や文化の発展に積極的に貢献し続けるために、グローバルな体制と戦略を備えたソリューション志向のマーケティング・ドリブン・カンパニーへ進化し、チーム全体の力を最大化していきたいと考えています。
私たちは、創造の喜びを広めるため、楽器演奏や作品づくりを通じて、人々の潜在能力を最大限に引き出すお手伝いをすることを使命としています。全ローランドメンバーは一丸となって、この使命の実現に向け取り組んでいくことをお約束します。

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