エムアップ、21年4月〜12月期は増収増益 通期予想を上方修正
エムアップホールディングスは2月14日、2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間における売上高は100億1,900万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は13億7,900万円(前年同期比51.2%増)、経常利益は14億5,800万円(前年同期比52.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億4,400万円(前年同期比50.1%増)となった。
コンテンツ事業について、新型コロナウイルス感染症によるライブやコンサートの開催自粛の影響から、ファンクラブ/ファンサイトの会員数に減少が見られていたものの、ライブ、コンサートが徐々に再開されるに伴い、会員数は下げ止まりから上昇に転じたことに加えて、新規ファンクラブ/ファンサイトの開設と新規会員の獲得が順調に進んだことで全体の会員数が増加したことなどにより、ファンクラブ・ファンサイト事業等の売上高は76億3,400万円(前年同期比3.6%増)、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、ライブやコンサートの再開に伴い商品の取り扱いが増加したことなどにより、EC事業の売上高は7億2,400万円(前年同期比12.4%減)となり、コンテンツ事業全体の売上高は83億5,900万円(前年同期比2.0%増)、セグメント利益は14億4,900万円(前年同期比2.1%減)となった。
電子チケット事業は、非接触による精度の高い顔パス入場システムやワクチン・検査パッケージの導入など新たな取り組みを行ってきた。いまだ新型コロナウイルス感染症の影響は残り、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益は低調な水準が続いているものの、徐々に有観客でのライブ、イベントは増加しつつあり、電子チケットの発券枚数やチケットのトレード数は想定以上に推移するなど、マーケットシェアを拡大させたこと、ライブと連動する施策として展開する、アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「くじプラ」についても、キャッシュレス決済への対応などにより順調に販売を拡大させたことなどにより、売上高は15億9,600万円(前年同期比68.7%増)、セグメント利益は3億1,800万円(前年同四半期は1億2,900万円の損失)となった。
その他事業には、上記のセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にキャラクターグッズやアパレル、出版、プロダクション業務などが含まれる。将来の収益獲得に向けた事業育成を行うとともに、アニメ作品の公式オンラインストアの運営、受託などを行い、売上高は6,200万円(前年同期比51.3%増)、セグメント利益は900万円(前年同四半期は40万円のセグメント損失)となった。
2022年3月期の見通しについては、売上高を従来予想を据え置いた136億円(前年同期比10.3%増)、営業利益を同13億円から17億円(前年同期比53.6%増)、経常利益を同13億円から17億円(前年同期比45.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を同8億3,000万円から10億円(前年同期比58.0%増)と上方修正した。