フェイス、21年4月〜12月期は減収減益 通期予想を赤字に下方修正
フェイスは2月14日、2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年12月31日)を発表した。
同社グループの第3四半期連結累計期間の業績について、ポイント事業においては前年同期に比べ物販売上が減少し、またレーベル事業の売上も減少したため、売上高は前年同期比24.2%減の114億4,400万円、営業損失は800万円(前年同期は営業利益6億3,300万円)、経常利益は前年同期比63.0%減の2億5,600万円となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は800万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億8,200万円)となった。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、従前の会計処理と比較して、当第3四半期連結累計期間の売上高は23億6,500万円減少し、営業損失は1億3,800万円減少、経常利益は1億3,800万円増加、税金等調整前四半期純損失は1億3,800万円減少している。
コンテンツ事業は、キャリア公式サイトサービスの売上減少および新型コロナウイルス対策による店舗の営業自粛措置に伴い、売上高は前年同期比21.4%減の17億3,600万円となり、営業損失は3億8,300万円(前年同期は営業損失3億8,300万円)となった。なお、従前の会計処理と比較して、セグメント売上高は3億8,000万円減少しているが、営業利益には影響ないとのこと。
ポイント事業は、物販売上および既存加盟店におけるポイント発行が減少したことにより、売上高は前年同期比85.2%減の4億2,700万円となり、営業利益は前年同期比63.4%減の1億300万円となった。なお、従前の会計処理と比較して、セグメント売上高は14億200万円減少しているが、営業利益には影響ないとのこと。
レーベル事業は、日本コロムビアにおいてアニメ作品や利益率の高い音源使用にかかる売上の減少に伴い、売上高は前年同期比7.2%減の92億8,000万円となり、営業利益は前年同期比63.1%減の2億7,000万円となった。なお、従前の会計処理と比較して、セグメント売上高は5億8,200万円減少し、営業利益は1億3,800万円増加している。
2022年3月期通期連結業績予想は、売上高を従来予想180億円から16.7%減の150億円(前期実績199億9,100万円)、営業利益を同5億5,000万円から△2億3,000万円(同7億6,300万円)、経常利益を同5億円から94.0%減の3,000万円(同8億2,100万円)、親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり当期純利益を同1億円から△3億8,000万円(同△2,600万円)に下方修正した。
修正の理由として、当該第3四半期連結累計期間の業績を踏まえ、第4四半期会計期間についても、主にレーベル事業において、新型コロナウイルス感染症の影響によりマネジメント関連売上や利益率の高い音源使用にかかる売上について、当初の想定よりも約5億5,000万円減と厳しい状況が続くことが見込まれるためとしている。