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小室哲哉、音楽家としては初めて理研・客員主管研究員に就任 音楽AI研究をサポート

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小室哲哉

小室哲哉は3月1日、国立研究開発法人 理化学研究所 革新知能統合研究センターの音楽情報知能チーム(チームリーダー:浜中雅俊氏)に客員主管研究員として着任した。

小室哲哉は1984年に音楽ユニットTM NETWORKとしてデビュー以来、常に最新のテクノロジーを駆使して音楽を制作し続け、作曲家としても膨大なヒット曲を世に送り出してきた音楽家。シンセサイザーの開発や音楽配信もいち早く手掛け、かつては使用にあたって特別な専門知識が必要であったシンセサイザー・シーケンサーを一般の人でも操作可能とするため、ヤマハ製シンセサイザー・EOSシリーズのボディのデザイン、基本コンセプト、プリセット・ボイスの作成・提供など全面にわたって監修を行うとともに、演奏者として使用することで開発へのフィードバックを行ってきた。

また、ハードディスクレコ―ディングの専用機が存在しない当時に、FMシンセサイザー、サンプラー、ミキサー、シーケンサーなどを統合した最先端の音楽制作環境であったシンクラビアの機能を利用してハードディスクレコーディングを最速で取り入れるなど、革新的な音楽制作を実現してきた先駆者としての数々の経歴と実績が認められ、「音楽家としては初めて」の理研・客員主管研究員就任に至った。

小室哲哉は音楽家・プロデューサーとしてAIの可能性にもいち早く着目しており、音楽AI研究の第一人者の浜中氏と出会い、本格的に自らの音楽制作にAIを導入すべく、研究チームの一員としてAIによる音楽制作支援の在り方について探求していく。

理化学研究所 音楽情報知能チーム リーダー浜中氏は音楽の「GTTM」と呼ばれる構造を分析する理論を18年前より研究。2つのメロディを数式演算で求める「メロディモーフィング」という手法にAIを活用することで音楽構造に基づくメロディ操作の実用化を目指している。

また、現在1,600曲を超える小室哲哉の楽曲からもすでにGTTMによる音楽構造分析を開始。デジタルミュージックの先駆者として、学習データの作曲者としてAI作曲ツールを実験的に試用、「小室哲哉を分析したAI」と「小室哲哉自身」の共作実現も目指している。

小室哲哉コメント

いつの時代でも人が描く音楽の存在や意味は変わらず、恵まれています。これまでの先端技術は、その音楽をより身近に心地よいものになるための支援をしてくれる技術でした。音楽におけるAIは、はじめて作詞/作曲/編曲家と共存できる能力を兼ね備えることが出来るはずだと思います。不思議な感覚です。音楽家、生身の人間として、音楽 AIの成長に寄与していける事を光栄に思います。

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