2021年音楽ストリーミング配信の再生回数は前年の1.3倍以上に拡大〜GfK Japan調べ
GfK Japanは3月10日、主要音楽ストリーミング配信サイトにおける再生実績データを基に、2021年の音楽ストリーミング配信の市場概況を発表した。
音楽ストリーミング配信市場は、ストリーミング配信の利用拡大に伴い年々成長しており、ピーク時より伸長率が下がっているものの2021年の再生回数は前年の1.3倍超となった。
楽曲に目を向けると、優里「ドライフラワー」、YOASOBI「夜に駆ける」、BTS「Dynamite」の3曲がいずれも年間再生回数4億回以上を記録し、2019年、2020年に配信された人気楽曲の強さが堅調だった。2021年に配信された楽曲ではBTS「Dynamite」、YOASOBI「怪物」がともに年間再生数3億回を超え、今後の継続した試聴による再生回数の伸びが期待される。年間2億回以上再生された楽曲は、先述の曲を含め13曲あった。タイトルをみるとOfficial髭男dism「Cry Baby」、Eve「廻廻奇譚」LiSA「炎」がランクインしており、人気アニメとタイアップした楽曲の強さが顕著だった。
邦楽・洋楽・アジアの分類別に動向(分類別データについては、年間再生回数上位2000タイトルを集計対象とする)をみると、邦楽は前年と比較して横ばいで安定して大きなシェアを占めた。アジアのシェアは前年比で堅調に伸びた一方、洋楽が縮小傾向だった。再生回数構成比では邦楽が8割弱、洋楽が1割弱、K-POPを含むアジアは1割強を占めた。
年間再生回数の上位100タイトルをみると、アジアは前年と変わらず11タイトル、邦楽が2タイトル増え88タイトル、洋楽は前年3タイトルだったのが1タイトルへ減少となった。
集計対象音楽配信サイト:Amazon Music Prime、Amazon Music Unlimited、Apple Music、AWA、dミュージック月額、Google Play Music、HMV MUSIC、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic、Spotify、TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク、YouTube Music
集計頻度:月次
集計期間注記:Google Play Music 2020年12月まで、HMV MUSIC 2020年4月〜2021年3月まで、dミュージック月額・RecMusic 2021年9月まで、TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク 2021年10月から
2020年のAmazon Music Prime、YouTube Musicは推計値にて算出
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