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2021年映像ソフト市場、ジャンル別の金額構成比は邦アニメが音楽に代わって最大ジャンルに〜GfK Japan調べ

ビジネス レポート

GfKジャパンは、全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマース等)における販売実績を基に推計した2021年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。

2021年のセル映像ソフト市場(DVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayなど全て含む)は数量前年比3%減の2,569万枚、金額前年比2%増の1,430億円となり、金額市場は2018年以来3年ぶりの前年超えとなった。税抜き平均価格は前年から5%上昇し5,569円となった。

販売チャネル別の金額構成比では、Eコマース68%、メディアストア19%、家電量販店4%と、Eコマースの拡大傾向が続いている。

ジャンル別の金額構成比では、初週で100万枚超と異例の売上となった劇場版『鬼滅の刃』無限列車編で盛り上がった邦アニメが、前年から11%ポイント伸長し33%となり、音楽に代わって最大ジャンルとなった(図1)。その一方で、前年まで最大ジャンルであったは音楽は6%ポイント縮小し31%となった。その他、邦画が3%ポイント拡大し9%となった。

2022年は映像ソフト市場は前年プラスとなった金額市場も含め再び減少傾向となるとみられる。ただし、DVDソフトからBlu-rayソフトへのシフトはさらに進展し、特に4K Ultra HD Blu-rayソフトは拡大していくことが期待されるという。

4K Ultra HD Blu-rayソフトは邦アニメ等、洋画以外のラインナップ拡充が進み、4K対応機器の普及とともに引き続き市場活性化に貢献していくとみられる。映像配信市場はコロナ禍の巣ごもり需要もあり順調に拡大を続けているとみられるが、映像視聴ユーザーはフィジカルとデジタルを使い分けて併用しているケースも増えているとみられ、セルパッケージの一定の需要は今後も維持されるであろうとしている。

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