チームスマイルが年内で活動終了、2023年以降の豊洲PITはぴあが運営へ

社団法人設立当初より10年間を1つの目途に据えて活動してきたチームスマイルは3月18日、震災から11年目となる本年3月より順次、東北にある3つのホール「いわきPIT」「釜石PIT」「仙台PIT」、加えて年末の東京・豊洲PITを最後に、社団法人として全ての活動を終了すると発表した。

2011年3月の東日本大震災の直後より、エンタテインメントを通じた「心の復興支援」を続けるためにスタートした「チームスマイル」は、2012年に一般社団法人化され、東京と東北に4つのホール「PIT」（Power Into Tohoku!）を開設し、その活動を続けてきた。

各地のPITでは、「つなげよう、感動。つながろう、東北の笑顔。」をスローガンに、様々なイベントを開催し、地元の人たちにも数多く活用された。また、豊洲PITの観客からの寄付によって開催された「“わたしの夢”応援プロジェクト」では、被災地の子供たちの夢の実現を後押しすることを目的とし、計24回にわたり多くの著名人や専門家を東北に迎えて、ワークショップや講演会を開催してきた。

チームスマイル活動の終了後、2023年以降の豊洲PITは同じ名称のライブハウスとして、ぴあにより運営される。いわきPITは同じ名称のまま、真砂不動産所有・管理となり、多目的ホールとして引き続き運営される。釜石PITは同じ名称のまま、釜石まちづくりによって運営され、復興のシンボルとして次の世代に継承される。仙台PITは民間企業により、同じ名称のライブハウスとして運営されるとのこと。

オフィシャルサイトでは以下のように伝えている。

〜チームスマイルは、今年末をもってその活動を終了いたします〜

謹啓

コロナ禍が続く毎日ではございますが、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また平素より、一般社団法人チームスマイルの活動にご支援を賜り、誠にありがとうございます。

さて、2011年3月の東日本大震災の直後より、エンタテインメントを通じた「心の復興支援」を続けるためにスタートしたチームスマイルは、2012年に一般社団法人化され、東京と東北に4つのホール「PIT」(Power Into Tohoku!)を開設し、その活動を続けてまいりました。

各地のPITでは、「つなげよう、感動。つながろう、東北の笑顔。」をスローガンに、様々なイベントを開催するほか、地元の皆様にも数多く活用していただきました。また、東京の「豊洲PIT」の観客の皆様からの寄付によって開催された「“わたしの夢”応援プロジェクト」では、計24回にわたり多くの著名人や専門家の方々に東北までお出向き願い、被災地の子供たちの夢の実現を後押ししていただきました。

社団法人設立当初より、10年間を一つの目途に据えて活動してまいりましたが、震災から11年目となる本年3月より順次、東北にある３つのホール「いわきPIT」「釜石PIT」「仙台PIT」、加えて年末の東京「豊洲PIT」を最後に、社団法人としての全ての活動を終了させていただくことを決定いたしました。

振り返れば、設立以前よりご協賛、ご寄付を賜った皆様をはじめ、各地の自治体・行政ならびに企業・団体の皆様、そして何より、各「PIT」を支えて下さった地元の皆様やボランティアの方々のお陰で、現在までその活動を続けてくることができました。まさに、私たちだけでは綴ることのできない、皆様からのお力添えがあってこそ、の11年間でありました。

残念ながら、ここ2年ほどはコロナ禍によりほとんど活動ができませんでしたが、エンタテインメントの持つ力を信じて、残された期間の活動を精一杯続けてまいる所存です。皆様方には、今日まで多大なるお力添えとお心遣いをいただき、本当にありがとうございました。活動終了のご報告とともに、この場をお借りしまして、重ねて心からの感謝を申し上げます。

略儀ではございますが、まずはこの場をお借りしまして、活動終了のお知らせと御礼のご挨拶を申し上げます。

敬白

令和4年3月吉日
一般社団法人チームスマイル
代表理事矢内 廣
副代表理事中西 健夫