山野楽器、音楽教室のピアノリユース企画「Piano Stories 100 ~100台のピアノ物語~」当選者へのピアノ配送開始
山野楽器はSDGsの取り組みの一つとして行っている「Piano Stories 100 ~100台のピアノ物語~」企画で、当選者へピアノの配送を開始した。
昨年春、同社は、長年にわたり生徒のレッスンで使用されていたピアノを、まとめて入れ替えを実施。その際、「役目を終えたとはいえ我が子同然のピアノたち。単に中古として処分や販売するのではなく、意義ある第二の人生を歩ませたい。このピアノたちを使って、人々を幸せにする良い方法はないか」と考え、本企画が始まった。
昨年6月のBSフジ「小山薫堂 東京会議」内のアイデアから、これらのピアノたちを、手書きの手紙で、ピアノにまつわるエピソードを寄せてくれた人に、無料で譲る企画が生まれた。
「Piano Stories100 ~100台のピアノ物語~」と題し、全国の人を対象に、2021年8月末まで手紙を募集。400通におよぶ応募の中から、厳正な審査の結果、100名にピアノを譲ることが決定した。
100台のピアノたちは、それぞれ必要なメンテナンスを受け、全国各地の当選者の元へ旅立つ準備を整え、2022年3月、配送がスタート。熊本県人吉市の、一昨年の水害でピアノを失った人へのグランドピアノを届けたのを皮切りに、宮城県石巻市「硯上の里おがつ」、神奈川県鎌倉市の地域の方々の活動拠点「西鎌みんなの家」などへピアノが到着。音楽教室での役割を終えたピアノたちが、新天地でそれぞれ第2の人生のスタートを切った。
4月以降も全国各地、一部は海外の当選者も含め、ピアノの配送が続くとのこと。