ヤマハ、21年4月〜22年3月は増収増益 コロナ禍からの回復進む
ヤマハは5月11日、2022年3月期の連結業績(2021年4月1日〜2022年3月31日)を発表した。
2022年3月期は、半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足が継続したものの、新型コロナウイルス感染拡大による影響からの回復が進んだことで、売上収益は前期に対し356億円(9.5%)増加の4,082億円、事業利益は売上収益の増加により同23億円(5.7%)増加の430億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同106億円(40.0%)増加の373億円となった。
楽器事業は、音源LSIなどの半導体調達難および物流の混乱などによる商品供給不足が継続したものの、市況の回復に伴い全ての商品で増収。地域別でも全ての地域で増収となった。セグメント全体の売上収益は前期比15.6%増の2,762億円、事業利益は同15.1%増の373億円で増収増益となった。
音響機器事業は、半導体調達難の影響を大きく受けたオーディオ機器とICT機器は減収、業務用音響機器は、需要の回復傾向により増収となった。セグメント全体の売上収益は前期比6.6%減の969億円、事業利益は同78.3%減の15億円で減収減益となった。
部品・装置、その他の事業は、電子デバイスと自動車用内装部品は市況の回復により増収したが、FA機器は減収した。セグメント全体の売上収益は前期比17.7%増の351億円、事業利益は同239.2%増の42億円となった。
2023年3月期業績予想は、半導体調達難などによる商品供給不足が継続しているが、楽器事業を中心とした市況、ならびに商品供給状況の改善を考慮して、売上収益4,400億円(前期比7.8%増)、事業利益500億円(前期比16.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益375億円(前期比0.7%増)と増収増益を見込む(本予想における想定為替レートは、対USドル115円、対ユーロ130円)。