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TOKYO FM、CDPを利用した購買効果検証パッケージの提供を開始

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TOKYO FMは、ラジオを含む音声広告の購買への寄与を可視化する「購買効果検証パッケージ」の提供を開始した。購買促進を目的としてTOKYO FM/JFN38局に出稿する広告主に対し、出稿提案時のプランニングにおいて最初から組み込むことができる標準的なセールスメニューとして提供する。

購買効果検証パッケージは、TOKYO FMのCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を利用して、radiko聴取データ等と、購買データを掛け合わせて分析することにより、音声広告の接触者の購買率が、広告非接触者の購買率や一般的な購買率と比較してどの程度高まったかを数値でレポートする。

これまで、ラジオを含む音声広告の効果は可視化が難しいと考えられてきた。TOKYO FMはradiko聴取データ等を用いたCDPによる音声広告効果検証基盤を構築、TOKYO FM/JFN38局のラジオ、およびTOKYO FMが運営するオーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」などの音声広告が商品購買につながるデータ実証を重ねてきており、そのノウハウを蓄積してきた。

TOKYO FMのワイド番組Skyrocket Company内、毎週月曜日18:15〜18:25に放送している桃屋の提供コーナー「桃屋の秒メシ!」では、同コーナーの取扱広告代理店である博報堂DYメディアパートナーズの協力のもと、音声広告効果検証基盤を用いて広告出稿効果を検証(対象期間:2021年10月4日〜2022年2月28日)。

その結果、本コーナーで取り上げた各商品について、「ポイントカード会員平均」と比べて、同コーナーの聴取者は購買率が高く、ライトリスナー(同コーナーをradikoで期間中1回聴取した聴取者)よりもヘビーリスナー(同コーナーをradikoで期間中複数放送回聴取した聴取者)の購買率はさらに高まっているため、フリークエンシー効果も明瞭に出ていることが分かった。

購買効果検証パッケージは、TOKYO FMの音声広告効果検証基盤を用いており、ラジオの同時再送信サービス「radiko」等の聴取データと、購買データを突合させることにより、番組およびCMの聴取有無による購買率の差を分析するもので、実データ同士の突合という精度と信頼性の高い手法になる。

TOKYO FMはJFN38局のキーステーションであり、全国ネットで番組およびCMを放送することができる。全国ネットの番組およびCMにおいて購買効果検証パッケージを追加した場合、地域毎の購買率の違いなども検証できる。

また、TOKYO FMが運営するオーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」の聴取データを用いることにより、ポッドキャストで配信した場合の購買効果検証も実施できる。

なお、購買効果検証パッケージは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売しているような比較的低単価の食料品や日用品を対象にしているとのこと。

TOKYO FMは、ラジオ放送を含むオーディオコンテンツビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進する一環として、TOKYO FM/JFN38局およびInterFM897のradikoによるラジオ聴取データのみならず、TOKYO FMのWebサイトアクセスデータ、AuDeeのアクセスおよび聴取データなど、TOKYO FMが保有するほぼ全てのリスナーのデジタルデータをCDPに格納し、横断的分析と外部データとの突合を行うことによって、リスナーおよびユーザーの拡大戦略と、番組提供およびCMの獲得といった放送営業およびデジタルオーディオコンテンツビジネスの拡大戦略を立案等、さまざまな施策を行っている。

TOKYO FMは、「音声広告の効果検証基盤を活用し、広告主の求める広告効果レポートとマーケティング分析といった期待に応え、また音声広告の価値実証を示すことで、ラジオ放送を含むオーディオコンテンツ事業の拡大を目指してまいります」と伝えている。

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