USEN、AI機能を搭載したチェーン店向けBGMサービス「U MUSIC Enterprise」提供開始
USEN-NEXT HOLDINGSのグループ会社であるUSENは7月19日、チェーン店向けBGMサービス「U MUSIC Enterprise」の提供を開始した。
U MUSIC Enterpriseは、同社が60年以上にわたり培ってきたチェーン店での空間づくりの知見を生かし、「店舗DX」の推進を目的にBGM機器に対してIoTでリアルタイム遠隔制御を行い、AI機能で複数店舗の空間演出を最適化するBGMサービス。
BGMによる空間演出は、店舗の雰囲気づくりの重要な要素だが、チェーン店のような複数店舗におけるBGMオペレーションの管理には、「店舗オリジナルのBGMプレイリストの編成をはじめ、コロナ禍での感染対策CMを制作したいがノウハウがない」「混雑時と平常時でBGMの演出を変更したいが、店舗スタッフの作業負荷が増えてしまう、混雑時は忙しく作業を忘れやすい」など様々な課題がある。また、全店の方針・ルールを定めて各店舗スタッフによるアナログ運用を実施する場合、膨大な手間とコストがかかることが予想される。
U MUSIC Enterpriseにはチェーン店向けとして同社初のAI機能を実装しており、複数店舗のBGMのプレイリストを統一した上で、従来は不可能だった店舗ごとの混雑状況に応じてプレイリストの自動変更が可能になる。具体的には、AIカメラユニット「U EYES」と組み合わせることで、混雑時と平常時のBGMを分けることができる。AIカメラを使い店舗の混雑状況に合わせた空間演出を自動で行うことができるため、店舗側の手間をかけずに質の高い、統一感のある空間演出が可能になる。
また、60年以上にわたり、全国のチェーン店に向けてBGMによる店舗の空間づくりをサポートしてきましたノウハウを生かし、BGMのコーディネートや店内CMの制作およびタイムテーブル編成など、企業の要望に合わせて最適な提案が可能。編成内容の管理・配信も同社で行うため、運用に手間がかからない。企業オリジナルの店内CMでは、キャンペーン情報などの放送により、来店客に気づきを与える販促効果も期待されるとし、他にも従業員への業務オペレーションCMや、コロナ禍での感染拡大防止観点から来店客に向けた注意喚起などにも活用できるとのこと。
なお、店舗BGMサービスとしての安定性もIoTシステムによる遠隔サポートを実現しており、万が一通信不具合などによって配信が上手くいかない場合、同社カスタマーサポートより自動復旧を試みることができ、加えて、予めバックアップBGMも搭載しているため、一時的な通信不通時も利用できる仕組みとなっている。