JASRAC、22年度第1四半期の分配額は前年比6.8%増の284億円 インタラクティブ配信が好調を維持
日本音楽著作権協会(JASRAC)は7月25日、2022年度第1四半期(2022年4月〜6月)報告を発表した。
第1四半期の徴収額は、2021年度同期比5.9%増の297億円となった。インタラクティブ配信が好調を維持したほか、全国的に実施されていた新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が3月21日をもって全て終了し、各種行動制限も順次緩和されたことから、演奏会等の実績が2021年度同期を大きく上回った。
第1四半期の分配額は、同6.8%増の284億円となった。これは、主に2021年10月から2022年3月までの徴収額を反映したもの。この期間の後半はまん延防止等重点措置が全国的に実施されていたため、その影響が多くの分野に及んだが、上演・演奏会等については、2回目の緊急事態宣言の影響を大きく受けた2021年度同期との比較で大幅な増となり、インタラクティブ配信も好調を維持した。
第1四半期の経常収益は、同9.6%増の32億1,000万円となった。これは、分配の状況を反映して管理手数料収入の2021年度同期比が演奏等で1億9,000万円の増、インタラクティブ配信で1億円の増となったことなどによるものである。
第1四半期の経常費用は、同9.7%増の23億9,000万円となった。これは、許諾請求システム(利用許諾契約や使用料請求に関する情報を管理するシステム)のサーバ機器交換費用を支出したこと、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和に伴い海外出張費や旅費交通費が増となったことなどによるものである。