Shazamが20周年を記念してプレイリスト公開、特筆すべき瞬間や節目の振り返りも
Shazamは8月19日に20周年を迎え、今週の時点でShazamがこれまでに認識した楽曲数は公式に700億曲を超えた。ポップカルチャーの中心的存在であるこのプラットフォームは、誰もが音楽認識機能を利用できるようにすることで、人々の音楽との関わり方を変えてきた。全世界の月間2億2,500万人以上のユーザーにとって、「Shazamする」ことは新しい何かを発見することを意味する。
Shazamはこれを記念して、過去20年間の各年に最もShazamされた楽曲を集めたプレイリストをApple Music限定で公開する。トレインの「ヘイ、ソウル・シスター」やシーア・ファーラーの「チープ・スリルズ」まで、このプレイリストは、過去20年間に世界中の音楽ファンが積極的に検索した音楽を忠実に反映している。
長年にわたり、Shazamのグローバルチャートはブレイク中の新しい才能を識別するうえで重要な役割を果たしてきた。2021年のShazamの「注目すべき5アーティスト」に選出されたマスクド・ウルフの楽曲「アストロノーツ・イン・ジ・オーシャン」がその年世界で最もShazamされるに至った。
マスクド・ウルフは、「世界中の人たちが1日のうちの時間を割いてスマートフォンを取り出し、私の楽曲をShazamしてくれたという事実は、アーティストとして大きな名誉です。Shazamの回数が上昇しているのを見ると、特別なものを手に入れたと感じます」と述べている。
Shazamのチャートは、ポップカルチャーの思いがけない瞬間を示すバロメーターにもなった。ケイト・ブッシュの1985年の楽曲「ランニング・アップ・ザット・ヒル」は、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」に使用されたことからShazamでこのアーティストの史上最高を記録し、Shazamの世界トップ200チャートで10日間1位を記録した。そして、この楽曲は25か国のチャートで1位を記録し、2022年に発表されたすべての楽曲を超える結果となった。
音楽の流れを把握し続けるShazamは、ローカルアーティストを世界のオーディエンスに届けるという重要な役割も担っている。2021年の世界最長の1位を記録したナイジェリア出身のアーティストであるシーケイの「ラヴ・ヌワンティティ [リミックス]」は、1週間のShazam回数が100万回を突破した史上2番目の楽曲になった。
シーケイは、「Shazamは私のキャリアに大きな影響を与えました。世界中の何百万もの人が私と私のユニークなナイジェリアサウンドを発見してくれたのです。様々な国でライブを行うことができるようになる前に、私を世界的なセンセーションに導いてくれたのです。CKayのストーリーは、Shazamが私と世界を結びつけてくれたことなしには語れません」と述べている。
過去20年にわたる革新への継続的な取り組みにより、Shazamは、楽曲をShazamしたり、Shazamのアプリやウェブサイトで検索するだけで、近くのコンサート情報や発売中のチケットを確認できるコンサートディスカバリ機能の新しい機能などによって、ファンと音楽やアーティストを繋げる方法を開拓している。
Shazamは、「これからも音楽認識機能の未来に重点を置いていきます」と伝えている。
また、20年にわたるShazamの歴史の中で、特筆すべき瞬間や節目を振り返って紹介している。
Shazamの歴史
- 2002年8月:Shazamは、英国を拠点とするテキストメッセージサービスとして開始しました。当時、ユーザーは携帯電話で「2580」をダイヤルし、曲が流れた時にそれをかざすことで、曲を認識することができました。すると、曲のタイトルやアーティスト名が入ったSMSメッセージがユーザーに送信されました。
- 2008年7月:刷新されたApp StoreでShazamが提供開始。その後、2008年10月にAndroid版のShazamが提供開始。
- 2015年4月:初代Apple WatchでShazamが利用可能に。
- 2018年9月:ShazamがAppleファミリーに加わる。
- 2021年6月:Shazamの月間Shazam回数が10億回を突破。
- 2022年5月:Shazamの全インストール数が20億を突破。
- 2022年8月:Shazamの音楽認識は20周年を迎え、これまでのShazam回数は700億回に到達。
記念すべき史上初の楽曲やアーティスト
- 史上初めてShazamされた楽曲:T. Rex「Jeepster」(2002年4月19日/サービス開始前のパブリックベータ版を使用)
- iOSアプリケーションで史上初めてShazamされた楽曲:AIMEE MANN「How Am I Different」(2008年7月10日)
- 史上初めてShazam回数が1,000回に達した楽曲:エミネム「Cleanin’ Out My Closet」(2002年9月)
- 史上初めてShazam回数が100万回に達した楽曲:KESHA「TiK ToK」(2010年2月)
- 史上初めてShazam回数が1,000万回に達した楽曲:Gotye(feat. キンブラ)「Somebody That I Used to Know」(2012年12月)
- 史上初めてShazam回数が2,000万回に達した楽曲:Lilly Wood & The Prick and Robin Schulz「Prayer In C(Robin Schulz Radio Edit)」(2015年10月)
- 史上初めてShazam回数が100万回に達したアーティスト:リル・ウェイン(2009年2月)
- 史上初めてShazam回数が1,000万回に達したアーティスト:リル・ウェイン(2011年6月)
- 史上初めてShazam回数が1億回に達したアーティスト:デヴィッド・ゲッタ(2015年5月)
Shazamの最速記録を達成した楽曲
- 最速でShazam回数が100万回に達した楽曲:BTS「Butter」(9日)
- 最速でShazam回数が1,000万回に達した楽曲:エド・シーラン「Shape of You」(87日)
- 最速でShazam回数が2,000万回に達した楽曲:トーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」(219日)
史上最もShazamされた楽曲
- ドレイクは史上最もShazamされたアーティストで、自身の楽曲や参加曲すべてのShazam回数は3億5,000万回を突破しています。「One Dance」は1,700万回以上Shazamされ、ドレイクの最も人気のある楽曲です。
- トーンズ・アンド・アイの「Dance Monkey」は、史上最も多くShazamされた楽曲で、4,100万回以上Shazamされています。
- ナールズ・バークレイの「Crazy」は、「2580」のテキストサービスを使って最もShazamされた楽曲です。
各ジャンルで最もShazamされた楽曲
- ヒップホップ/ラップ:マックルモア&ライアン・ルイス(feat. Ray Dalton)「Can’t Hold Us」
- ダンス:Lilly Wood & The Prick and Robin Schulz「Prayer In C(Robin Schulz Radio Edit)」
- R&B/ソウル:ジョン・レジェンド「All of Me」
- ラテン:J. バルヴィン & Willy William「Mi Gente」
- ポップ:Passenger「Let Her Go」
- オルタナティブ:トーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」
- シンガーソングライター:ホージア「Take Me to Church」