島村楽器従業員に聞く音楽漫画に関する意識調査、2つの視点からアンケートを実施〜島村楽器調べ
島村楽器は、音楽と楽器に詳しい従業員2,315名(有効回答数158名)を対象に「音楽漫画に関する意識調査」を実施した。今回は従業員が「個人的に好きな音楽漫画」と楽器店スタッフの立場から見て「音楽的にスゴいと思う音楽漫画」という2つの視点からアンケートを実施し、その違いを比較した。音楽と楽器のプロである楽器店スタッフならではの回答結果となっている。
好きな音楽漫画は?
第1位「のだめカンタービレ」/二ノ宮知子(講談社)
第2位「けいおん!」/かきふらい(芳文社)
第3位「BECK」/ハロルド作石(講談社)
第4位「BLUE GIANT」/石塚真一(小学館)
第5位「坂道のアポロン」/小玉ユキ(小学館)
第6位「四月は君の嘘」/新川直司(講談社)
第7位「NANA ーナナー」/矢沢あい(集英社)
第8位「ピアノの森」/一色まこと(講談社)
第9位「ソラニン」/浅野いにお(小学館)
第10位「カノジョは嘘を愛しすぎてる」/青木琴美(小学館)
好きな音楽漫画第1位は、他作品を大きく引き離し614ptを獲得した「のだめカンタービレ」となった。ストーリーの面白さやキャラクターの魅力に加え、音楽的な描写への“共感”の声も多かく、連載終了してから10年以上経つにも関わらず、世代別アンケート結果で見ても、20代から50代以上まで満遍なく票が入っており、幅広い年代に愛されていることが、大きな差をつけた要因と思われる。
第2位は、軽音ブームを作った「けいおん!」がランクイン。誰が見てもわかるストーリーやキャラクターの面白さを挙げる声が多く、部活動のゆるい日常を描く4コマの魅力がありながらも、軽音部あるある的な「リアリティの高さ」も熱い支持の理由になったようだ。
第3位は、バンド漫画の金字塔「BECK」。「『BECK』に影響されてギターを始めた」という声が非常に多く、「どこにでもいるような主人公コユキ」が音楽を通して人生が変わっていくという、等身大の主人公に共感する声が多かった。また、「BECK」を選んだ人の男女比が男性100%だったことも興味深い結果だった。
第4位から7位までは僅差ながら、「BLUE GIANT」「坂道のアポロン」「四月は君の嘘」「NANA -ナナ-」というビッグタイトルがつづき、8位「ピアノの森」9位「ソラニン」10位「カノジョは嘘を愛しすぎている」という結果になった。
音楽的にスゴい漫画は?
第1位「のだめカンタービレ」/二ノ宮知子(講談社)
第2位「BLUE GIANT」/石塚真一(小学館)
第3位「けいおん!」/かきふらい(芳文社)
第4位「ピアノの森」/一色まこと(講談社)
第5位「BECK」/ハロルド作石(講談社)
第6位「坂道のアポロン」/小玉ユキ(小学館)
第7位「四月は君の嘘」/新川直司(講談社)
第8位「NANA ーナナー」/矢沢あい(集英社)
第9位「青のオーケストラ」/阿久井真(小学館)
第9位「青空エール」/河原和音(集英社)
「音楽的にスゴい!」と思う音楽漫画堂々の第1位も「のだめカンタービレ」で、ポイント数を見ても「好きな音楽漫画」と同様に、2位以下と圧倒的なポイント差をつけて2冠を達成している。
「好きな音楽漫画」のランキングとは違った結果となり、好きな漫画では第4位だった「BLUE GIANT」が第2位に選ばれ、第8位だった「ピアノの森」が第4位に選ばれている点、そして「青のオーケストラ」や「青空エール」が10位以内にランクインした点も、とても興味深い結果だった。
特に今回ランクインした作品は、いずれも演奏シーンがリアルかつ丁寧に描写されているものが多く、細部に至るまで相当なリサーチ、知識量を元に描かれていることが伝わる漫画であることが、評価の結果となったようだ。
調査概要
実施期間:2022年7⽉11日〜7⽉19日
対象:島村楽器 従業員(アルバイト含む)2,315名
有効回答数:158名
調査手法:インターネット調査