JASRAC、2022年9月分配期の分配額は前年比106.1%の306億円余
日本音楽著作権協会(JASRAC)は9月9日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2022年9月の分配額は、306億6,778万2,673円、前年度同期比106.1%となった。
JASRACは音楽の利用者から支払われた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2022年9月の分配は、主に2022年1月から2022年6月の使用料収入を反映したものだ。
演奏会等・大規模演奏会等では、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた2021年度と比べ、市場が回復傾向にあることから、演奏会等については約10.5億円(前年度同期比155.5%)、大規模演奏会等については約3.0億円(前年度同期比1848.0%)となった。
インタラクティブ配信では、音楽サブスクリプションや動画配信サービスの市場が引き続き好調を維持していることなどから、約105.9億円(前年度同期比119.5%)となった。インタラクティブ配信の分配額が1分配期で100億円を超えるのは初めてとなる。
分配対象楽曲数は、234万5,521曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万518人、音楽出版社2,825社。このほか、114の外国団体を通じて31万8,290人の著作者、3万7,917社の音楽出版社にも使用料が分配される。