コロナ禍からの急回復に向かうアニメ関連ライブ市場、前年増減率195%増の121億円と推計〜ぴあ総研が2021年の調査結果を公表
ぴあ総研が10月5日、アニメ関連ライブの市場動向に関する2021年の調査結果を公表した。本調査では、アニメ関連ライブ(アニメソング、声優による音楽公演)の年間チケット販売額を推計している(2021年1月〜12月に開催されたイベントが対象)。
2021年のアニメ関連ライブ市場は、前年増減率195%増の121億円と推計される。新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年には41億円まで落ち込んだアニメ関連ライブ市場は、2021年に感染対策と社会経済活動の両立が徐々に進むにつれ、大規模会場でのイベントや全国ツアーの再開とともに緩やかに回復に向かっている。しかしながら、コロナ禍前の2019年比増減率では51%減と、まだ半分程度の回復に留まっている。
大規模イベントでは、2020年には延期となった国内最大のアニソンフェス「Animelo Summer Live」が2021年8月に開催され、会場となった埼玉・さいたまスーパーアリーナに3日間で約1万5千人を動員した。また、アニメ音楽の祭典「ANIMAX MUSIX」は、2021年1月に同イベント史上初の無観客配信公演を開催したが、同年11月には神奈川・横浜アリーナで有観客公演として再開された。
全国ツアーでは、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS」が10周年を迎え2022年まで続く周年記念ツアーを開催、また、人気音楽ユニット浦島坂田船が2020年春ツアー以来となる全国ツアーを再開し、春・夏にツアーを開催するなどした。