ヤマハ、VOCALOIDの新バージョン「VOCALOID6」本日発売 新開発のAI合成エンジンがナチュラルで豊かな表現力のある歌声を実現

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ヤマハは、バーチャルボーカル制作の総合ソリューションを提供するソフトウェア「VOCALOID」の新バージョンである「VOCALOID6」を本日10月13日より発売する。

本製品はダウンロード専用となっており、ボーカロイド公式ショップより購入できる。また、VOCALOID3以降のソフトウェア購入者を対象としたバージョンアップグレード版も用意されている。

イメージにあった歌声をいつでも簡単に作り出すことが可能なVOCALOID。現在、VOCALOIDを用いて制作された楽曲は「ボカロ曲」と呼ばれ、新世代の音楽として全世界のリスナーから支持され、高い人気を誇っている。

4年ぶりの新バージョンとなった本製品では、AI技術を用いた新合成エンジン「VOCALOID:AI」を搭載し、よりナチュラルで表現力豊かな歌声合成を実現。アクセントやビブラートといった歌唱表現を素早く調整できる編集ツールを新たに採用したほか、豊かな表現を生み出す制作手法である「ダブリング」や「ハモリ」を瞬時に作る機能を追加した。

VOCALOID:AI対応のVOCALOID6専用ボイスバンクでは、クリエイター自身の歌唱データを基に歌い方や歌詞を再現できたり、一つのボイスバンクで日本語や英語を織り交ぜた歌詞を流暢な発音で歌わせたりできるようになった。言葉の壁を超えた作曲活動やボーカルパートの新たな制作方法を提案することで、クリエイターの制作意欲を後押しする。

また、VOCALOID3以降のすべてのボイスバンクとの互換性を担保しており、お気に入りの歌声はそのままに、VOCALOID6の機能を使用して、より豊かな表現を追求できる。さらに、現代クリエイターの多様な制作環境を考慮し、新たにARA2(Audio Random Access)にも対応し、音楽制作ソフトとの連携を強化。音楽制作ソフトのCubase AIも付属しており、購入したその日から音楽制作も楽しめる。

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