第一興商、22年4月〜9月期は大幅な増収増益で黒字転換

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第一興商

第一興商は11月9日、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年9月30日)を発表した。

当第2四半期の業績は、売上高は606億7,100万円(前年同期比53.5%増)となり、営業利益は54億6,900万円(前年同期は19億4,500万円の損失)、経常利益は57億7,300万円(前年同期は11億7,600万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は59億9,000万円(前年同期は14億2,900万円の損失)となった。

なお、前連結会計年度を対象とした雇用調整助成金や時短協力金をはじめとする各種給付金を「助成金収入」として、28億6,800万円(前年同期は56億6,000万円)を特別利益に計上している。

業務用カラオケ事業においては、各種要請が解除されたことに伴う顧客店舗の再開や新規開店の増加により、主力市場であるスナック・バーなどのナイト店舗を中心に、事業環境は回復傾向で推移したことなどにより、売上高は前年同期比14.0%の増収、営業利益は前年同期比29.0%の増益となった。

カラオケ・飲食店舗事業においては、コロナ禍に伴う各種要請が前期で解除されたことにより、店舗の集客は期初から回復傾向で推移したが、ビジネス立地や深夜帯の集客など一部でコロナ禍の影響が継続したほか、7月中旬以降の感染拡大の影響を受けて回復基調が一旦後退したことから、当第2四半期の既存店売上高はコロナ禍以前に比べ約3割減(前年同期は8割減)となった。売上高は前年同期比258.6%の増収、16億7,100万円の営業損失となった。

音楽ソフト事業においては、イベント・コンサートが徐々に再開され始めるなど、音楽業界にも活気が戻りつつあるなかで、CD・DVD等の商品販売が回復傾向で推移したほか、TV番組制作事業も堅調に推移したことなどにより、売上高は前年同期比18.6%の増収、営業利益は前年同期比299.2%の増益となった。

その他事業においては、新たな収益の柱とするべく「ザ・パーク」ブランドで展開するパーキング事業が堅調に推移し、当第2四半期末時点で1,900施設、23,000車室を超える規模に拡大した。売上高はパーキング事業収入の増加などの影響により前年同期比13.8%の増収、営業利益は前年同期比110.5%の増益となった。

連結業績予想は、8月8日発表を据え置いた。

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