2022年度「音の匠」はピアニスト反田恭平氏、日本オーディオ協会が顕彰
日本オーディオ協会は、毎年12月6日「音の日」に、音を通じて文化創造や社会貢献をした人たちを「音の匠」として顕彰している。今年は、ピアニスト反田恭平氏を「音の匠」として顕彰することを発表した。
選考理由について、「表現や音楽技術を科学技術の力で可視化・伝承する研究に参画され、また日本初の株式会社形式のオーケストラを設立されるなど、常に広い視野を持ち、積極的な活動に取り組まれ、将来的には音楽学校設立の構想があり、今後の活躍が大いに期待される。ショパン国際ピアノコンクールで優秀な成績を収められた背景には、才能や人並ならぬ努力に加えて、肉体改造などのユニークな取り組みを実践された効果も高いと考えられる」と説明している。
同協会は、「クラシック音楽を愛するオーディオファンや、将来音楽家を目指すたくさんの若者たちに、明るい未来を見せていただいたことに感謝し、『音の匠』として顕彰いたします」と伝えている。
1877年12月6日に、トーマス・エジソンが錫箔円筒式蓄音機を完成させて、音を記録・再生する技術が発明された。日本オーディオ協会は12月6日をオーディオの誕生日として「音の日」と定め、日本音楽スタジオ協会や日本レコード協会など音に関わる団体と共同して、毎年「音の匠」の顕彰式の他に、「日本プロ音楽録音賞」や「学生の制作する音楽録音作品コンテスト」の表彰式などの啓発活動を実施している。
選考委員(順不同、敬称略)
- 岩崎 初彦 JVCケンウッド 執行役員 *委員長
- 山﨑 芳男 早稲田大学 名誉教授
- 小谷野 進司 AES日本支部 代表
- 平山 勉 電波新聞社 代表取締役社長
- 冬木 真吾 日本コロムビア
- 中山 博文 ソニー・ミュージックソリューションズ
- 熊澤 進 ヤマハ
- 遠藤 稔也 エレコム
- 平居 孝博 ソニー
- 高島 紀之 アルプスアルパイン
- 末永 信一 日本オーディオ協会 専務理事