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Instagram、Z世代の利用動向から見る2022年のトレンドを発表

ビジネス レポート

Instagramは日本時間12月1日、2022年のトレンドを振り返る企画として、人気の検索キーワードやハッシュタグ、リールで使われている楽曲など、国内のZ世代*のInstagram利用に関するデータを発表した(一般的にZ世代は13〜25歳を指すが、今回は18〜25歳の国内Instagram利用者のデータを発表)。

Z世代に人気のハッシュタグは、意外にも「#いいね返し」や「#fff」など、Instagram上でつながりを増やすことを目的とした定番が上位にランクイン。Z世代以外のランキングを見るとこれらはTop 20に入っておらず、Z世代特有の傾向と言える。

また、Z世代では「#韓国ファッション」「#韓国ヘア」などに加えて、「#좋아요(いいね)」「#오오티디(OOTD)」など、ハングルのハッシュタグもTop 100以内にランクインしており、韓国カルチャーへの関心の高さが伺える。エンターテインメント関連では、「#snowman」「#なにわ男子」など、ジャニーズアイドルのハッシュタグが人気を集めている。

現在、Instagramにおける利用時間の20%を超えるほどに成長しているリール。より気軽に、エンターテインメント性の高い短尺動画を作れるよう、2022年はテンプレートやリミックス機能のアップデートなど新しいツールも多数登場した。

Z世代とそれ以外の利用者がリールで使った楽曲のTop 50を比較すると、半分以上のアーティストの顔ぶれが異なることが分かった。Vaundy、Mrs. GREEN APPLE、マカロニえんぴつなどはZ世代のランキングにのみ楽曲が入っており、若年層の支持の高さが伺えるが、今後他の世代にも人気が波及するかもしれない。

また、Z世代のランキングにはYUI「SUMMER SONG」、RADWIMPS「セプテンバーさん」など、約10年前の楽曲もランクイン。Lena「life was a beach」や有華「Partner」などSNS発で火がついた楽曲は他の世代でも人気だった、順位はZ世代のほうが高く、トレンドに敏感な傾向が見てとれる。

検索キーワードでは、国内の多くの利用者が、出かける場所や飲食店、ファッションやメイク、インテリアの参考になる情報など、日常的にInstagramで検索して興味があることを調べたり、商品やサービスを発見したりしている。

実際にZ世代が検索しているキーワードを見てみると、「ディズニーランド」「ユニバ」のようなテーマパークや「京都観光」「大阪旅行」など旅行関連、美容についてはネイルや髪型に関するキーワードが上位に入っている。カフェなど身近なお出かけスポットより、国内旅行で人気の都市名が多く検索されている傾向にあった。

ファッションは「ストリートコーデ」のようなジャンルも人気だが、「カーディガンコーデ」「ロングブーツ」「アームウォーマー」なども上位に入っており、具体的なアイテム名で検索し、コーディネートや購入するアイテムの参考にしているようだ。

また、他の世代以外と比較すると、「メンズコーデ」「メンズヘア」「メンズパーマ」などのキーワードが多く検索されているのも特徴的で、Z世代男性利用者がファッションやヘアスタイルなどの情報収集ツールとしてInstagramを積極的に活用していることが分かる。

昨年10月に日本でテスト導入し、現在は世界中でストーリーズとリールで利用できるようになったお題スタンプは、テーマやトピックを自由に “お題” として設定し、そのスタンプを含む投稿を見た人が写真や動画などを投稿して参加できる機能だ。SNSで頻繁に見られる「〇〇チャレンジ」のように、1人の利用者が設定したお題に対してどんどん参加者が増え、トレンド化することもある。

Z世代に人気のお題ランキングを見てみると、「自分の名前の一つだけ綺麗にかいて」「これ見た人全員手書きで(夏)って書いて」など、手書きのお題が上位に入っており、Instagramというデジタルなツールで、敢えてアナログ的な表現を好んでいるようだ。また、参加のハードルが低く、深く考えずに誰でも参加しやすいものがトレンド化しやすい傾向も見てとれる。「自分のクラス書いて」「出席番号何番」「部活を手書きで書け」など、学生が多い世代ならではのお題も人気で、Instagramを通じてクラスメイトや友達とコミュニケーションを楽しんでいる様子が分かる。

同じくストーリーズやリールで利用できるARカメラエフェクトは、画面にキラキラ効果を加えるものや肌を補正するもの、動物や変顔などの顔加工系に加えて、レトロ風のエフェクトも上位にランクインした。

データからは、話題の楽曲を使ってリール動画を作ったり、キーワード検索で旅行先やファッションの情報収集をしたり、お題スタンプで友達とコミュニケーションを楽しんだりしているZ世代のInstagramの使い方が見えてくる。多くの若年層が興味関心とつながり、自己表現するために日常的に利用するプラットフォームとして、来年もInstagramから新たなカルチャーやトレンドが生まれることが期待される。

データについて

  • Z世代に人気のハッシュタグ:2022年にInstagramの国内利用者(18歳〜25歳)が投稿で利用したハッシュタグのランキングと、それ以外が投稿で利用したハッシュタグのランキング を参考にした傾向(2022年11月時点)
  • Z世代がリールで使った楽曲:直近365日間にInstagramの国内利用者(18歳〜25歳)がリール投稿時に利用した楽曲のランキングと、それ以外の世代のランキングを参考にした傾向(2022年11月時点)
  • Z世代に人気の検索キーワード:直近90日間にInstagramの国内利用者(18歳〜25歳)が検索時に利用したキーワードの一部と、それ以外の世代が使ったキーワードを参考にした傾向(2022年11月時点)
  • Z世代に人気のお題スタンプ:直近90日間にInstagramの国内利用者(18歳〜25歳)がストーリーズやリール投稿で利用したお題スタンプのランキング と、それ以外の世代のランキングを参考にした傾向(2022年11月時点)
  • Z世代に人気のARカメラエフェクト:直近365日間にInstagramの国内利用者(18歳〜25歳)がストーリーズやリール投稿で利用したARカメラエフェクトのランキング(2022年11月時点)

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