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日本テクノロジーソリューションとオンキヨーがパートナーシップ締結、NFT活用と加振醸造技術で酒造りに新たな価値を創造

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日本テクノロジーソリューションは、食品や日本酒などの醸造物へ振動や音楽を伝える技術開発を行っているオンキヨーとパートナーシップを締結し、新しい酒の開発とNFTを活用した販売を行うことを発表した。

今回のパートナーシップ締結により、オンキヨーの加振醸造技術・音解析技術を生かして醸造された日本酒である「加振酒」と、日本テクノロジーソリューションの和魂プロジェクト「酒輪」の2つの新技術を掛け合わせ、日本の酒造りに対する新たな価値の創造を図る。日本酒業界においては、日本酒の国内の消費量は減少傾向にあるものの、海外への輸出はここ10年間で増加傾向にあり、新たな市場への対策が必要となってきている中で、日本酒の認知拡大・価値訴求に注力する必要がある。オンキヨーとのブランドコラボレーションにより醸造する加振酒は、オンキヨーの技術が使用されたことを示す「Matured by Onkyo」が付され、国内外へ販売される。

加振酒とは、オンキヨーの持つ音と振動解析技術を活用し、日本酒を醸造する際に発酵樽へ音楽による振動を与えることで、音楽振動による熟成効果を得た酒のこと。この味わいの変化については、全国の大学で最も古くから醸造を専門に研究している東京農業大学との共同研究から、加振した際の発酵時の酵母の成分や機能の変化のメカニズムが徐々に明確化されつつあるという。オンキヨーは実際にこの技術を用いた日本酒を多くの酒蔵と開発中で、今年8月には松岡醸造とともに音楽醸造したコラボ日本酒を発売、11月には武甲酒造とともに音楽醸造したコラボ日本酒を発売するなど今後も各地の酒蔵から新商品の発売が予定されている。

酒輪は、NFT、ブロックチェーン技術を活用し、酒蔵が、市況に左右されることなく、その土地ならではの水、土壌、風土、人の気質、地域や人の和の心を込めた、本当につくりたい“渾身の一本”を生み出す酒造りを、消費者とともに実現する、風土・造り手・飲み手をつなぐプロジェクトとして発足された。担当プロジェクトリーダー(Solution Coordinator)が消費者のニーズや傾向を調査・分析、酒造独自のユニーク・セリング・プロポジション(Unique Selling Proposition)をヒアリングし、酒蔵とともに商品企画を行い、デジタルラベル(NFT)を先行予約システム制でクリプト決済で販売することで、市況の影響を受けない酒造りを可能とし、蔵元へのリスクゼロを実現するとともに、海外からのアクセスの簡易化も可能にする。

今回のパートナーシップによって、酒蔵に加振技術を活用した酒造りを提案し、新たな価値の酒を共同開発。酒輪で販売を行うとのこと。サービス提供時期は2023年2月予定。

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