オーディオストック、NFT関連事業に参入 音楽作品の使用ライセンスをNFT化し販売
音楽コンテンツ流通のDXを推進するオーディオストックは、ブロックチェーン技術を活用したNFT(Non-fungible Token:非代替性トークン)の事業に参入することを発表した。同社は音楽クリエイターの活躍の場を増やすため、NFTの活用・販売を促進する。
同社は「音楽を生み出す人をハッピーにする」というビジョンのもと、音楽クリエイターが創った音楽作品を預かり、ストックミュージックサービス「Audiostock」を通して販売・配信を行っている。Audiostockで販売中の音楽作品数は80万点以上と世界最大級を誇り、映画・テレビ・YouTube・ゲームなど、様々なシーンで使用されている。
昨今、視聴用の音楽作品をNFT化し販売する手法が注目されているが、同社では音楽作品の使用ライセンスをNFT化し「Music License NFT」として販売を開始する。これにより、ブロックチェーン上に購入者と権利者の記録が残り、双方にとって権利情報が明確な状態となる。また、権利情報が明確になることで、第三者による不正利用を防ぐことも可能となる。
同社は今後もNFTを活用することで、音楽クリエイターの素晴らしい楽曲が世界中の人々に使用される機会を創出し、音楽クリエイターとユーザーが安心して利用できる音楽流通の仕組みを構築していくとのこと。
第1弾として、12月14日より、Audiostockで活躍中の音楽クリエイターと同社が共同で制作した3つのMusic License NFTを世界最大規模のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にて販売開始する。3作品ともに、海外でもニーズの高い「和風」の楽曲となっており、和楽器の生演奏をレコーディングスタジオで収録し、制作している。
Music License NFTを購入できる人数は各作品につき1人までとなっており、購入者は音楽作品をアプリ・ゲーム・動画など、Audiostockの利用規約内で様々なコンテンツに利用することが可能となる。また、音楽クリエイターは、作品がOpenSeaで購入された際に、Audiostockを通して収益を受け取ることができる仕組みとなっている。