テレビ朝日、スクラムベンチャーズが組成したスポーツ&エンターテインメントファンドへ出資 日米スタートアップ企業との事業連携を強化
テレビ朝日ホールディングスは12月21日、米国および日本を中心としたスポーツ・エンターテインメント関連スタートアップへの投資を行うスクラムベンチャーズが組成したベンチャーキャピタルファンド「Scrum Sports & Entertainment Fund I」への出資を発表した。なお、同ファンドへの放送局としての出資は初となる。
同社は中期経営計画「テレビ朝日360° 2020-2025」を掲げ、全ての価値の源泉はコンテンツにあるという基本理念のもと、新しい時代のテレビ局への進化を目指している。なかでも、「インターネット」「メディアシティ」「ショッピング」を成長戦略における重点領域と位置付けており、インターネット領域では先端テクノロジー(VR/AR, AI,Web3等)を活用した新たな収益源の開拓、メディアシティ領域では六本木エリア、若葉台メディアセンター、新たに有明南地区に建設するエンターテインメント施設「東京ドリームパーク」など、エンターテインメントとテクノロジーが融合する発信拠点を拡大している。また、スポーツ分野では「FIFAワールドカップ カタール 2022」におけるABEMAとの共同制作や、全英オープンゴルフにおけるマルチアングルライブ配信など、放送事業にとどまらないスポーツビジネスの拡大・推進に取り組んでいる。
スクラムベンチャーズは、米国と東京の2拠点で投資を行う独立系ベンチャーキャピタルで、今年10月末にアーリーステージのスタートアップへの投資が米国・日本合わせて100社に到達するなど、革新的で業界を変えるような企業に投資を行っている実績がある。
同社はスクラムベンチャーズが組成した本ファンドの活動を通じて、スポーツ&エンターテインメントの世界最先端技術を持つスタートアップ企業やパートナー企業との連携、国内外の市場トレンドの把握などを通じていち早く事業開発に着手することで、中期経営計画「テレビ朝日360° 2020-2025」に掲げる「新しい時代のテレビ朝日」に向けた取り組みを強化するとともに、スポーツ業界、エンターテインメント業界の活性化に貢献するとしている。