JASRAC、2022年12月分配期の分配額は前年比109.7%の301億円余
日本音楽著作権協会(JASRAC)は12月12日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2022年12月の分配額は、301億5,670万8,245円、前年度同期比109.7%となった。12月期の分配額が300億円を超えたのは初めて。
JASRACは音楽の利用者から支払われた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2022年12月の分配は、主に2022年4月から2022年9月の使用料収入を反映したものだ。
演奏会等・大規模演奏会等では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2021年度と比べ市場が回復傾向にあることから、演奏会等は約11.0億円(前年度同期比136.9%)、大規模演奏会等は約5.2億円(前年度同期比642.3%)となった。
社交場カラオケ・通信カラオケでは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2021年度と比べ市場が回復傾向にあることから、社交場カラオケについては約22.6億円(前年同期比108.7%)、通信カラオケについては14.6億円(前年同期比119.1%)となった。
インタラクティブ配信では、動画配信サービスが好調を維持しており、音楽サブスクリプションの会員数も増加していることから、約100.7億円(前年度同期比113.2%)となった。
分配対象楽曲数は、229万552曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者6万9,432人、音楽出版社2,821社。このほか、113の外国団体を通じて29万5,740人の著作者、3万4,973社の音楽出版社にも使用料が分配される。