JASRAC、音楽著作権の管理委託契約がオンラインに対応
日本音楽著作権協会(JASRAC)は1月26日、音楽クリエーターや音楽出版社などの著作権者がJASRACに音楽著作権を管理委託する際の契約に関して、JASRACウェブサイトからオンラインで申し込みを行えるようになったことを発表した。
JASRACでは、音楽クリエーターや音楽出版社などの著作権者から音楽著作権を「信託」という方法で管理委託されている。著作権は著作者の死後70年存続する権利で、JASRACでは、クリエーター本人が亡くなった後も管理を任せられることも少なくない。このようなこともあり、長年、管理委託の際に紙の申し込み書類での手続きとともに、各種の公的書類(住民票・法人登記簿謄本・印鑑登録証明書)の提出を要請していた。
新たに開始するオンライン申し込み(存在証明機能を備えた楽曲情報管理システム「KENDRIX」経由でも申込み可能)では、eKYC(オンラインでの身元確認)を行うことで、上記必要書類が不要となる。
昨年10月には、管理委託契約申込み時の利用実績基準の緩和と手続き期間の短縮も行い、クリエーターや音楽出版社が簡単かつスピーディにJASRACとの契約をできるようになった。
クリエイティブ環境の裾野が広がる中、JASRACは今後もより多くのクリエーター、権利者が対価還元を得られるよう、取り組みを進めていくとのこと。