スペースシャワーネットワーク、22年4月〜12月期はライブイベントや店舗ビジネスが回復軌道に 通期予想を上方修正
スペースシャワーネットワークは1月27日、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の業績について、コロナ禍で大きな影響を受けたライブイベントや店舗ビジネスが回復軌道に入ったことなどを受け、売上高は113億3,882万円と前年同期比14億6,485万円増(同14.8%増)、営業損益は営業利益1億6,779万円と前年同期比1億2,080万円増(同257.1%増)と前年同期比で増収増益となった。一方で、助成金収入が減少したことにより、経常損益は経常利益3億5,423万円と前年同期比1億4,005万円減(同28.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損益は親会社株主に帰属する四半期純利益2億5,996万円と前年同期比1億4,619万円減(同36.0%減)と、前年同期比で減益となった。
メディア セグメントでは、有料放送事業において、番組販売売上が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。映像制作事業においては、ライブの映像収録案件等の受注が増加したものの助成金収入が減少したことにより、前年同期比で増収減益となった。
この結果、当セグメントの売上高は36億6,648万円と前年同期比2億9,752万円減(同7.5%減)、セグメント利益(経常利益)3億3,797万円で前年同期比5,124万円減(同13.2%減)の減収減益となった。
ライブ・コンテンツ セグメントでは、ライブハウス事業やエンターテイメントカフェ事業など店舗ビジネスにおいて、コロナ禍からの回復傾向が続いたことにより、前年同期比で増収増益となった。また、イベント事業においては、当第1四半期連結会計期間に開催した、投資フェーズにある新たな大型イベント「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」や「POP YOURS」の立ち上げに伴い、コスト負担が増加したものの、2022年8月に同社主催の夏の野外音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER 2022」を3年ぶりに開催できたことから、前年同期比で増収増益となった。
この結果、売上高は44億2,666万円と前年同期比13億3,746万円増(同43.3%増)、セグメント利益(経常利益)1億1,400万円で前年同期比5,369万円増(同89.0%増)の増収増益となった。
ソリューション セグメントでは、ディストリビューション事業において、音楽配信売上が増加したものの、音楽配信の運営体制強化に向け、人員の再配置に伴う人件費等の固定費や配信システムの運用コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。また、ファンクラブ事業において、受託案件が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。
この結果、売上高は32億4,566万円と前年同期比4億2,491万円増(同15.1%増)、セグメント損失(経常損失)1億420万円で前年同期比1億4,419万円減(前年同期はセグメント利益(経常利益)3,999万円)の増収減益となった。
2023年3月期通期連結業績予想は、同社所属アーティストのライブ・イベントが好調なことや、「あっとほぉーむカフェ」で、コロナ禍からの回復が顕著となっていること、さらに、管理コストを当初の計画から削減できる見通しとなったことから、売上高を従来予想152億6,500万円から0.4%増の153億2,500万円(前期実績138億6,400万円)、営業利益を同△1,100万円から7,400万円増の6,300万円(同△13万円)、経常利益を同4億5,400万円から13.6%増の5億1,600万円(同5億5,100万円)、親会社株主に帰属する当期純利益を同3億3,500万円から2.8%増の3億4,400万円(同5億7,300万円)と上方修正した。