ソニーグループ、22年度3Qの音楽分野は大幅な増収増益 ストリーミング売上も安定して伸⻑
ソニーグループは2月2日、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年12月31日)を発表した。売上高及び金融ビジネス収入は前年同期比10.7%増の8兆4,762億8,700万円、営業利益は同1.5%増の1兆797億4,200万円、税引前四半期純利益は同0.8%増の1兆357億1,100万円、四半期純利益は同5.0%増の8,144億8,300万円、同社株主に帰属する四半期純利益は同4.9%増の8,089億6,800万円となった。
音楽分野では、売上高及び金融ビジネス収入が前年同期比25.3%増の1兆311億3,600万円、営業利益が同25.8%増の2,026億6,700万円で大幅な増収増益となった。
2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日〜2023年3月31日)について、売上高及び金融ビジネス収入を前年同期比15.9%増の11兆5,000億円(11月時点比増減は1%減)、営業利益を同1.9%減の1兆1,800億円(同2%増)、税引前利益を同0.2%増の1兆1,200億円、同社株主に帰属する当期純利益を同1.4%減の8,700億円(同4%増)に修正している。
また、2022年度第3四半期(10月〜12月)の音楽分野では、為替の影響、⾳楽制作及び⾳楽出版における有料会員制ストリーミングサービスからの収⼊増加などの増収要因、映像メディア・プラットフォームにおけるアニメ事業の収⼊減少などの減少要因により、前年同期⽐23%増の3,637億円、為替の好影響などの増益要因、映像メディア・プラットフォームにおける減収の影響などの減益要因により、同14%増の630億円で大幅な増収増益となった。なお、当四半期における映像メディア・プラットフォームの利益貢献は、当分野の営業利益の約1割となっている。
当四半期のストリーミング売上は、⾳楽制作で前年同期⽐33%増、⾳楽出版で同60%増、⽶ドルベースでは、それぞれ同7%増、同28%増と、引き続き安定して伸⻑している。
2022年度第3四半期の⾳楽制作では、ハリー・スタイルズやビヨンセなど、多くの新作アルバムのヒットがあった上半期に続き、当四半期におけるSpotify週次グローバル楽曲ランキング上位100曲に平均して38曲がランクインしており、継続的にヒットを⽣み出している。その中でも、12⽉9日に発売したシンガー・ソングライター、シザのアルバム「SOS」は、リリース以来、Billboard200のチャートで7週連続1位となる⼤ヒットとなっている。
⾳楽出版では、2022年にSpotifyで最も再⽣されたアルバムのトップ5全てに、同社所属のソングライターが参加しており、業界トップとしての同社のポジションが、より強固になっていると捉えているとのこと。