オリコン、22年4月〜12月期は増収増益 3Qの営業利益は過去最高に

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オリコンは2月3日、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年12月31日)を発表した。

売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収となり、モバイル事業が前年同期比で減収となった。この結果、全体では前年同期比3億838万円増(9.3%増)の36億1,511万円となった。費用面では、売上原価は前年同期比216万円減(0.2%減)、販売費及び一般管理費は人件費の増加等により前年同期比4,502万円増(3.8%増)となった。以上の結果、営業利益は前年同期比2億6,552万円増(24.8%増)の13億3,440万円、経常利益は前年同期比2億1,109万円増(20.0%増)の12億6,764万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べて投資有価証券売却益が減少したことにより、前年同期比1億1,001万円増(15.4%増)の8億2,623万円となった。なお、当第3四半期連結会計期間(10月〜12月)における前年同期との比較では、売上高が15.3%増、営業利益が31.9%増となった。

また、第3四半期(10〜12月)の売上高は前年同期比15.3%増の12億4,300万円、営業利益は31.9%の4億8,300万円となった。営業利益は過去最高を記録した。

コミュニケーションについて、顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で18.5%増加した。10月〜12月は、商標利用・デジタルプロモーション(送客)・データ販売の各ビジネスともに前年同期比で収益規模を拡大して推移した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で9.8%増加した。10月〜12月は、前年同期比で24.1%増加した。外部メディア向けコンテンツ提供やコンサルティング事業の業容が前年同期比で拡大した。さらに、自社メディア「ORICON NEWS」ではエンタテインメント関連ニュースの復調もあり、4〜12月のセッション数は前年同期と比べて約2%増加し、10〜12月は前年同期と比べて約12%増加するとともに、1セッション当たりの広告単価が20%以上上昇した。また、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では12月にチャンネル登録者数が172万人を超え、再生数も順調に増加しており、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比3億5,574万円増(14.4%増)の28億2,220万円、セグメント利益は前年同期比3億3,669万円増(21.6%増)の18億9,461万円となった。

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業について、売上高は、前年同期比396万円増(0.8%増)の5億234万円、セグメント利益は前年同期比33万円増(0.2%増)の1億7,961万円となった。

モバイル端末向けを中心に、音楽・書籍等のコンテンツ配信サービス等を展開しているモバイル事業について、売上高は、前年同期比5,131万円減(15.0%減)の2億9,055万円、セグメント利益は前年同期比4,300万円減(28.6%減)の1億752万円となった。

通期の連結業績予想は、2022年5月10日に公表したものを据え置いた。

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