NexTone、22年4月~12月期は増収増益 リリース復調や配信市場伸長などにより著作権等管理事業が堅調に推移
NexToneは2月10日、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は64億1,236万円(前年同期比115.3%)、営業利益は5億2,709万円(前年同期比115.5%)、経常利益は5億2,966万円(前年同期比114.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億6,081万円(前年同期比113.8%)となった。
著作権等管理事業の著作権管理業務においては音楽著作物の利用時期と同社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じるため、当第3四半期連結累計期間の音楽著作権使用料の対象となる利用時期は主に1月~9月となる。当該期間のCD/映像ソフトのリリース状況は感染症の影響が落ち着き、録音権にかかる著作権使用料徴収額が徐々に回復したことに加え、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の引き続きの伸長、管理楽曲・取扱原盤の増加、デジタルコンテンツディストリビューション(以下DD)業務における動画配信サイトとの取り組み拡大等により、著作権管理業務及びDD業務の売上が堅調に推移した結果、売上高は59億7,510万円(前年同期比119.3%)、セグメント利益は10億7,161万円(前年同期比123.7%)となった。
キャスティング事業では、感染症による影響のため、上半期においては予定していたライブビューイング等一部の案件において見送りや延期を余儀なくされた。ミュージカルや音楽コンサートのライブビューイングに加え、舞台やイベント等にも取扱いの幅を広げた家庭向け動画配信コーディネート、楽曲や映像コンテンツの利用促進コーディネート等、With/Afterコロナにおける様々なサービスの開発提供に取り組んだものの、売上高は3億8,197万円(前年同期比78.2%)、サービス構成の変化や人件費増による利益率低下によりセグメント利益は704万円(前年同期比18.9%)となった。
連結業績予想は、2022年5月13日に公表したものを据え置いた。新型コロナウイルス感染症の同社グループ事業への影響については、感染拡大が繰り返される中で引き続き注視すべき状況が続いており、その影響は2023年3月期中続く可能性があるものの、ゆるやかな回復基調となるものと仮定し、連結業績予想にその影響を織り込んでいる。
著作権等管理事業においては、CD/映像ソフトのリリースが徐々に回復するものと見込んでおり、音楽・動画配信市場は引き続きの伸長を想定している。なお、音楽著作物の利用時期と同社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じる。
キャスティング事業においては、イベント等での関係者感染による延期や中止等の影響を受ける可能性があるものの、With/Afterコロナにおいてライブビューイング等のリアルイベントが活性化することを想定している。