ローランド、22年1月~12月期は増収増益 23年12月期通期見通しも増収増益を計画
ローランドは2月13日、2022年12月期の連結業績(2022年1月1日~2022年12月31日)を発表した。
為替による増収効果もあり、当連結会計年度の売上高は、958億4,000万円(調整後前期比20.9%増)となった。営業利益は107億5,100万円(調整後前期比5.5%増)、経常利益は102億5,000万円(前期比1.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は89億3,800万円(前期比4.1%増)となった。
鍵盤楽器の主要カテゴリーでは、電子ピアノは、ステイホームを契機に顕在化した需要が、引き続きコロナ前よりも高いレベルで継続した。主に低価格帯製品について需要の軟化がありましたが、チャネル開拓等も奏功し、全体としては好調に推移した。鍵盤楽器の売上高は298億6,900万円(調整後前期比21.6%増)となった。
管打楽器の主要カテゴリーでは、ドラムは、中国ロックダウン影響及び一部新製品の発売遅延もあったが、DW社の連結効果もあり販売は前年を上回った。電子管楽器は、一部製品の供給不足があったが、地域限定モデルの投入等により好調が継続した。管打楽器の売上高は230億4,600万円(調整後前期比22.0%増)となった。
ギター関連機器の主要カテゴリーでは、ギターエフェクトは、前期発売したルーパー・シリーズや、コンパクトエフェクターの「技クラフト」シリーズ、今期発売したマルチ・エフェクター等が好調に推移した。楽器用アンプは、中国での需要低下があったものの、主力のKATANAシリーズを中心に好調に推移した。ギター関連機器の売上高は235億4,000万円(調整後前期比24.7%増)となった。
クリエーション関連機器&サービスの主要カテゴリーでは、シンセサイザーは、供給不足は継続したものの、当期発売したFANTOM-0シリーズ等の新製品が好調に推移した。ダンス&DJ関連製品では、「Aira Compactシリーズ」を中心に好調に推移した。また前期第4四半期に発売した、ロングセラーを続けるサンプラーの最新モデル等の販売も引き続き好調に推移した。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、新たなソフトウエアシンセサイザーやサウンドコンテンツの提供を継続的に行った。また、エフェクターやアンプのセッティングをユーザー同士で共有できるオンラインサービスやピアノレッスンアプリの提供を開始した。クリエーション関連機器&サービスの売上高は122億600万円(調整後前期比21.9%増)となった。
映像音響機器の主要カテゴリーでは、ビデオ関連製品は、個人向け配信需要が落ち着いた一方でイベント需要が回復し、関連製品の需要が高ったが、供給制約による影響を受けた。V-MODAブランド製品は、新製品がアドオンしましたが、主力製品の販売は苦戦した。映像音響機器の売上高は43億5,700万円(調整後前期比2.8%増)となった。
2023年12月期連結業績は、売上高1,056億円(前期比10.2%増)、営業利益124億円(前期比15.3%増)、経常利益124億円(前期比21.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益93億円(前期比4.0%増)を予想している。