ビッグエコーが「コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査」実施 カラオケに行っていない理由の1位は「機会損失」
第一興商が運営するカラオケルームビッグエコーは、2月に「コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査」を実施した。
昨年の調査と比較すると、調査対象者全体でカラオケボックスを利用することを「総じて不安に感じる」人が69.0%から40.0%に減少している一方、「総じて不安に感じない」人は15.7%から38.0%に増加したことが分かった。また、カラオケ中止層(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用していて、かつ今後の利用意向あり)が利用を控えている理由としては、「機会損失」が1位であることから、きっかけがあれば利用喚起につながる可能性は高いことが分かった。
同社グループ運営のビッグエコーをはじめとするカラオケ店舗では、3月13日からのマスク着用について、「カラオケ利用者と従業員の着用は個人の判断に委ねる」こととしている。
また、カラオケ利用者には、入店時の検温および手指消毒を継続して呼びかける。従業員は、勤務前に同社が定めた健康チェックの基準を満たしていることの確認を徹底していく。また、店舗の感染予防対策として、換気システムやCO2感知器の導入、自動精算機の設置のほか、徹底した除菌清掃を行っている。
「コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査」トピックス
1. カラオケの利用回数について、コロナ影響前/昨年/現在の比較
昨年の調査と比較すると、年に1回以上利用するライトユーザーは、4.7%から22.4%に増加。また、「まったく行かない」人は、87.6%から70.4%に減少。徐々にではあるが、カラオケ利用の機会は、コロナ影響前の状況に戻りつつあることがうかがえる。
2. カラオケボックスを利用することの不安
昨年の調査と比較すると、「総じて不安に感じる」人が69.1%から40.6%に減少。
一方、「総じて不安に感じない」人は、15.7%から38.0%に増加。
3. カラオケ中止層(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用)がカラオケを控えている理由
昨年の1位「コロナが収束するまで我慢しようと思っているから」(48.9%)から「機会損失」(42.5%)がトップに。年代別での意識の差が目立ち、若年層のトップは 「機会損失」である一方、50~60代のトップは「感染予防不安」。
4. カラオケに行きたくなるシーンについて
- カラオケ利用者層(カラオケボックス1年以内利用者)
「ストレス発散・気分転換」「うれしい・歌いたいとき」 「2次会・打ち上げシーン」が上位。 - カラオケ中止層(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用)
「ストレス発散・気分転換」「うれしい・歌いたいとき」のスコアが利用者層よりも高いことから、現在控えてはいるものの、潜在ニーズがあることがうかがえる。
(第一興商調べ)
「コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査」概要
調査方法:インターネット
調査時期:2023年2月
調査対象:15歳~69歳の男女 5,429人(昨年の調査対象は5,456人)
(内訳):カラオケ利用者層 3,096人(カラオケボックス1年以内利用者)
カラオケ中止層 2,333人(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用していて、かつ今後の利用意向あり)
*設問1のみ、調査対象者数が異なる。