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第32回出光音楽賞、亀井聖矢(ピアノ)、阪田知樹(ピアノ)、森野美咲(ソプラノ)の3名が受賞

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第32回「出光音楽賞」の受賞者は選考の結果、亀井 聖矢(ピアノ)、阪田 知樹(ピアノ)、森野 美咲(ソプラノ)の3名に決定した。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。

出光音楽賞は、1990年に設立された出光興産が主催する音楽賞。主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲・素質・将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰してきた。

なお、今後、授賞式と受賞者による「出光音楽賞受賞者ガラコンサート」(日時・会場未定)を開催し、その模様はテレビ朝日系「題名のない音楽会」で放送予定。コンサートの詳細については、決定次第発表される。

出光興産は、「今後も本音楽賞を通じて、新進音楽家の活動を支援し、音楽文化の向上に貢献してまいります」と伝えている。

亀井 聖矢(かめい まさや)(ピアノ/21歳)

亀井 聖矢(かめい まさや)

2001年12月20日、岐阜県岐阜市生まれ。
2022年、ロン=ティボー国際コンクールにて第1位を受賞。併せて「聴衆賞」「評論家賞」の2つの特別賞を受賞。
4歳よりピアノを始める。2019年、第88回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、及び聴衆賞受賞。第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、及び聴衆賞受賞。2022年、マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール第3位受賞。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナリスト。
これまでに、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、セントラル愛知交響楽団などと共演。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK「クラシック倶楽部」などメディア出演も多数。これまでに、青木真由子、杉浦日出夫、上野久子、岡本美智子、長谷正一の各氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学。現在、桐朋学園大学4年在学中(2023年2月現在)。2021,2022年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。2022年度公益財団法人江副記念リクルート財団奨学生。

阪田 知樹(さかた ともき)(ピアノ/29歳)

阪田 知樹(さかた ともき)

1993年12月26日、愛知県名古屋市生まれ。
2021年世界三大音楽コンクールの1つ、エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門にて「多彩な音色をもつ、知性派ヴィルトゥオーゾ」-Standaard-と称えられ第4位。2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、六つの特別賞。コンクール史上、アジア人男性ピアニスト初優勝の快挙。「天使が弾いているようだ!」-Leslie Howard-と審査員満場一致、圧倒的優勝を飾る。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。「清澄なタッチ、優美な語り口の完全無欠な演奏」-Cincinnati Enquirer-と注目を集める。イヴァン・モラヴェッツ氏より高く評価されイヴァン・モラヴェッツ賞、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等五つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンゲン国際ピアノオリンピックではベートーヴェンの演奏を評価され、日本人初となる第1位及び聴衆賞。
レナード・スラットキン、アレクサンドル・ラザレフ、ヤン・パスカル・トルトゥリエ、ヴラディーミル・ヴァーレック、アンドレア・バッティストーニ、ヤーノシュ・コヴァーチュ、サッシャ・ゲッツェル、スタニスラフ・コチャノフスキー、尾高忠明、大植英次、広上淳一、大野和士、他諸氏の下、シュターツカペレ・ハレ、ソフィアフィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立交響楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団、フォートワース交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、他と共演。東京クヮルテットメンバー、ブレンターノ弦楽四重奏団との共演など室内楽奏者としても活躍。
国内はもとより、世界各地20カ国以上で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムによるリサイタルをニコライ・ペトロフ氏が「世界一のリスト」と絶賛。クライバーン・ショパン・フェスティバルでのオール・ショパン・プログラムによるリサイタルは、「ヴィルトゥオージティ、天性の叙情性、ピアノに対峙する真摯な姿が聴衆を感動の渦に巻き込んだ!」-Fort Worth Star-Telegram-と高評を得た。2018年には、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにてリサイタルデビューを果たす。2022年2月、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とのピアノ協奏曲での弾き振り、及びリストの管弦楽作品日本初演の指揮を行った。
作曲・編曲活動では、横浜アーツフェスティバル実行委員会より委嘱を受けて編曲を行い、横浜音祭り2019オープニングコンサート(於:横浜みなとみらいホール大ホール)にて初演される。2022年5月には「阪田知樹ピアノ編曲集ヴォカリーズ」が音楽之友社より出版。
2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品アルバムをリリース。内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、及び同大学を経て、ハノーファー音楽演劇大学にて学士、修士首席修了、現在同大学院ソリスト課程に在籍。世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められて以来、イタリアでも研鑽を積む。パウル・バドゥラ=スコダ氏に10年に亘り師事。作曲を永冨正之、松本日之春の各氏に師事。2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

森野 美咲(もりのみさき)(ソプラノ/34歳)

森野 美咲(もりのみさき)

1988年10月24日、岡山県倉敷市生まれ。
ウィーン在住。岡山城東高等学校、東京藝術大学卒業、ウィーン国立音楽大学修士課程首席修了。第27回ヨハネス・ブラームス国際コンクール声楽部門にて日本人初優勝、第87回日本音楽コンクール声楽部門にて第1位受賞。第56回ドヴォルザーク国際声楽コンクール歌曲部門第2位、オペラ部門第3位受賞。これまでにウィーン楽友協会やコンツェルトハウス等で数々のコンサートに出演。2019年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団夏のアカデミー「偽の女庭師」題名役に抜擢、オーストリアツアーを成功させ、プロ野球オールスター戦開幕式にて甲子園球場で国歌独唱を務めた。2021年エットリンゲン音楽祭「こうもり」アデーレ役、ルツェルン劇場にて現代オペラ「Zolle」を好演。2022年バーデン市立劇場「椿姫」題名役でデビューを飾り、ルツェルン劇場にてデュサパン作曲「ペレラ-煙の男-」に女王及びアローロの娘役で一人二役を好演。東京オペラシティ「B→Cリサイタルシリーズ」ソロリサイタルでは、森野美咲が作詞を手掛けた連作歌曲「はじまり」を森田花央里に委嘱、世界初演し、注目を集めた。2023年にはNHKニューイヤーオペラコンサートに初出演の他、ジュネーブ大劇場にてシュロモヴィッツ作曲の新作オペラ「エレクトリック・ドリームズ」(スイス初演)にデビュー、ノイエ・オーパー・ウィーンでカリツケ作曲の新作オペラ「キャプテン・ネモの図書館」(ウィーン初演)に出演するなど、近年は現代音楽のエキスパートとしても活躍し、作詞活動や、木口雄人氏との即興と朗読、デュオアレンジを取り入れた唯一無二の演奏活動を展開している。ロームミュージックファンデーション奨学生、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。五島記念文化賞オペラ新人賞、岡山芸術文化賞グランプリ、マルセンスポーツ文化賞マルセン文化大賞、山陽新聞奨励賞、エネルギア文化・スポーツ財団エネルギア賞、福武教育文化賞受賞。2020年ピアニスト木口雄人氏とのデュオアルバム“Small Gifts„をリリース。

※50音順/敬称略、年齢は2022年12月31日現在

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