ぴあ、22年4月~23年3月期は黒字転換 今期経常は67%増益へ
ぴあは5月11日、2023年3月期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
当連結会計期間における同社グループの連結業績は、コロナ禍の収束に伴い明らかに復調し、特に、下半期は、エンタメ活動への反動消費もあり、音楽公演の全国ツアーや大規模フェス、プロスポーツの国際大会等の大型案件が続々と開催された。市場回復に加え、公演数の増加、単価の上昇等によりチケット販売も好調でした。また、「ぴあアリーナMM」の稼働率も復調し、出版商品の好調も併せ、旧基準での売上高は2,000億円規模となり、過去最高だった2018年度の1,799億6,900万円を上回る高水準となった。
一方、当期は上記のような創業50周年を記念した全国各地の様々なジャンルの主催イベントの開催費用の計上や、チケット販売の回復による各種費用も増加したが、最終損益は、営業、経常、当期各損益とも、2022年11月10日に公表済みの業績予想通りに着地し、当期利益は、特別利益等もあり、過去最高益を計上した。なお、2022年8月には、同社の連結子会社であるぴあネクストスコープについて、同社保有株式の一部を朝日新聞社及び日本アジア投資に譲渡したことに伴う特別利益6億7,800万円を計上している(株式の譲渡に伴い、社名も「ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社」に変更された)。
その結果、同社グループの当連結会計年度の業績は、連結売上高327億6,300万円(対前年同期比126.8%)、営業利益8億2,000万円(前年度は営業損失8億3,300万円)、経常利益6億円(前年度は経常損失8億4,500万円)、親会社株主に帰属する当期純利益14億1,500万円(前年度は親会社株主に帰属する当期純損失11億2,200万円)となった。
2024年3月期の連結業績は、売上高330億円(前期比0.7%増)、営業利益12億円(同46.3%増)、経常利益10億円(同66.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9億円(同36.4%減)を見込む。